第四章 人間の発達的考察
Ⅰ青年期以前
子どもは生まれると、もはや母親とは一体ではなくなり、母親の肉体からは独立します。しかし、この独立は、たんに二つの肉体が分離したという素朴な意味においてであって、機能的には依然として母親と一体となっています。子どもは食物・肉体の移動、その他生命に関した重要な点ですべて母親の世話をうけている。子どもは母親に自分の存在をまかせきり、その世話に依存せざるを得ないのです。
第四章 人間の発達的考察
Ⅰ青年期以前
子どもは生まれると、もはや母親とは一体ではなくなり、母親の肉体からは独立します。しかし、この独立は、たんに二つの肉体が分離したという素朴な意味においてであって、機能的には依然として母親と一体となっています。子どもは食物・肉体の移動、その他生命に関した重要な点ですべて母親の世話をうけている。子どもは母親に自分の存在をまかせきり、その世話に依存せざるを得ないのです。