卒論にも、引用した、パスカル『パンセ』をこちらにも載せようと思う。

思考が人間の偉大さをつくる。

人間は一本の葦にすぎない、自然の中でもいちばん弱いものだ。だが、それは考える葦である。これを押しつぶすには、全宇宙はなにも武装する必要はない。一吹きの蒸気、一滴の水でも、これを殺すに十分である。しかし、宇宙が人間を押しつぶしても、人間はなお、殺すものより尊いであろう。人間は、自分が死ぬこと、宇宙が自分よりもまさっていることを知っているからである。宇宙はそんなことを何も知らない。

だから、わたしたちの尊厳のすべては、考えることのうちにある。まさにここから、わたしたちは立ち上がらなければならない。・・・だから、正しく考えるようにつとめようではないか。

パスカル著 『パンセ』 角川文庫 p209

哲学書=堅い、というイメージがあるだろう。確かにカントは堅い。でも、プラトンは読みやすいと思うよ。