堅山の目的が「喧嘩の報復」から「無抵抗な女性への加害」へと完全に変質している

 

 

 

良子は古武道の達人であり、戦う相手を「武道家」あるいは「不良(戦う相手)」として見ています。勝敗は実力でつくものという真っ当な認識だからこそ、卑劣な不意打ちで自由を奪われ、さらに「女」として値踏みされ、おもちゃのように扱われる(膝に乗せられる、髪を弄られる)という状況は、彼女にとって想像を絶する屈辱だった

「卑怯な手で嵌められ、力でねじ伏せられた」という武道家としての敗北感。そして、気絶して抵抗できない状態で性的な脅威に晒されるという女性としての恐怖と屈辱

敗北そのものよりも「気絶して抵抗できない状態で女であることを理由に尊厳を脅かされるような扱いを受けた」という事実は、比較にならないほど屈辱的

彼女の頭の中には「勝つか、負けるか」しかなく負けた後に「自身の肉体や性的な尊厳を狙われる」という卑劣な発想は全くなかった

堅山のセリフや行動からして、もしここで北野君が助けに来ていなければ最悪の展開(取り返しのつかない肉体的・精神的加害)に発展していた可能性は極めて高かった

この1敗は良子にとって単なる黒星ではなく「一歩間違えれば人生を壊されていたかもしれない」とてつもなく重く巨大な1敗

 

 

 

仮に「4戦目」があったら? トラウマの影響

髪を掴まれた感触、膝に体を乗せられた時の無力感

角棒を見た瞬間の脛の痛みなどこれらが脳裏をよぎれば体がすくんでしまいます

武道家として正当に戦えない(相手がルール無用の犯罪的手段を厭わない)という恐怖は真っ直ぐな良子にとって最大のデバフ(弱体化)になる