またまたこの季節がやってきましたね!
ラテンビート映画祭2013!!!
今年で10回目を迎えるこの映画祭、今回も充実のラインナップです

中南米やスペインの映画はあまり上映されないので、この映画祭はラテンファンにとっては楽しみの一つです。
今年はどんなものが上映されるのでしょうか?
私もさっそく最近発売されたTRANSITスペイン編の付録についてきた映画祭のパンフレットをみたり、HPを見たりして、今からどれに行こうか、考え中。
毎回とっても悩むのですが、今年も悩むことになりそうです。
第10回ラテンビート映画祭のHPはコチラ
私が気になっている映画をいくつか紹介します
【HELI エリ】
メキシコ、グアナファト州を舞台にした社会派サスペンス。
今メキシコで問題となっている麻薬組織のこと、暴力、貧困、経済格差など、今のメキシコの影の現状を知らせる映画。
麻薬密売組織に入るか、自動車工場の仕事をするかしか選択肢がない厳しい状況の中、一家の大黒柱を失った家で、その家の男子はどう家族を支えていくのか。。。
大人の都合で振り回される子どもがどんなふうに世の中を見るのか。。。
ラテンアメリカ全てに共通するテーマにとても興味がわきます。
【イノセンテの描く未来】
ホームレス生活をおくる15歳の少女イノセンテ。
彼女の夢はアーティストになること。
奇抜なフェイス・ペインティングで自分をアピールするイノセンテを通して、アメリカに増え続けるラテン系不法移民の暮らしを伝えるドキュメンタリー映画。
【ダヤニ・クリスタルの謎】
アメリカとメキシコの国境付近でみつかった出稼ぎ労働者の遺体。
手がかりは「ダヤニ・クリスタル」と書かれた刺青だけ。
中南米からアメリカへ不法で国境を越えていく出稼ぎ労働者の実態に迫ったドキュメンタリー。
ナビゲーターのガエル・ガルシア・ベルナルはこの映画のプロデューサーもかねている。
どんどん増え続けている不法移民の実態。
グアテマラの友人にもアメリカへ行ってしまった人がいるので、すごく興味があります。
【NO】
チリ、ピノチェト政権の信任を問う国民投票の実施で、NOキャンペーンの企画を依頼された若者が様々な脅しにも屈せずNOキャンペーンをくりひろげていく。
当時の映像を交えたドキュメンタリー調の政治映画。
今年、2013年は、チリの民主的選挙で選ばれたアジェンデ大統領を転覆させたクーデターからちょうど40年。
その後、17年にも渡る恐怖政治を行ってきたピノチェト。。。
前にもブログ↓でこのチリのクーデターについて記事にしていますが、すごく興味のある映画です。
「チリのもうひとつの9.11~ビクトル・ハラ」
【暗殺者と呼ばれた男】
コロンビアの首都ボゴタで絶大な人気を誇る候補者が何者かに暗殺された。
この事件をキッカケに「暴力の時代」へと突入していく。
ラテンアメリカそれぞれの国で必ずと言っていいほどある暗黒の時代。
一般市民から見た世の中ってどんなものだったのか。
どうして暗殺に至ったのか。
終わってしまった時代を後で本で読むしかわからない私たちに、そのときどんな思いが人々にはあったのか知り得るような気がして、この映画にもとても興味がわきます。
ざざざっと見ただけでもかなりの本数の映画を見てみたい気持ちになりました。
やはり、チリ軍事クーデターから40年をむかえ、未だにその傷跡癒えないチリのこと、もっと知りたいように思います。
現大統領のセバスティアン・ピニェラ大統領は
「過去を忘れてはならないが、そのトラウマを乗り越える時がきた。
私たちが子供たちに残せる最良の遺産は、和解した平和な国である」
と述べ、国民に和解を訴えたそうです。
ラテンアメリカは奥が深い。。。
映画を通してたくさんの国のことを知りたいと思っています。
10月9日、新宿を皮切りに、京都、横浜、梅田と廻るそうです
どうぞ足を運んでみてくださいね!
皆さんのみた映画の感想も聞いてみたいです