フアネスの新譜に続いて、最近、はまりにはまっているのが、プエルト・リコのCalle 13(カジェ・トレセ)
レゲトンなのかヒップホップなのか、ラップなのか??彼ら特有のリズムが心地よく、その歌詞はおもしろいものや皮肉たっぷりのものと様々で、すごく興味深いんです
こちらのバンド、レネとエドゥアルドの兄弟のユニットで、たまにコーラスで妹が参加します。
ラテンアメリカではかなり人気が高く、シャキーラの『Gordita』でも一緒に歌っています。
そんな彼らの新譜がこちらすごいカッコイイんです
Entren Los Que Quieran/Calle 13
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日本をちょっとコバカにした「Japon」という歌がありましたが、今回のこのアルバムにはなぜか日本語がいっぱい散りばめられています
はじめは、その風貌からも、イマドキの音楽で、ふざけたバンドなのかなーと思っていました(スミマセン)
でも、ツイッターでのレネは、日本の地震が起きたときに一番にそのニュースをツイートし、祈りを届けてくれたり
彼らのドキュメンタリー映画「Sin mapa」を見て、そのマジメな姿と彼らの世界が少し見えたような気がしました
Sin Mapa [DVD] [Import]/Calle 13
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彼らの歌には、ラテンアメリカへの愛がいっぱいつまっているのだと感じました
このドキュメンタリー映画の中で、彼らは、ペルーに始まり、ベネズエラ、コロンビアと旅をし、多くのインディへナ(先住民族)の村々を周り、土着の信仰や音楽に触れ、現地の人たちと今置かれている状況について話を聞き、一緒に踊る彼らの姿に、自分たちの住む世界を真摯に見つめる姿勢を感じることができました。
彼らの、時にはキツイ言葉やユーモアに溢れすぎている様にみえる言葉も全てがつながっているのだと思いました。
ボーカルのレネは言います。
「ラテンアメリカ」をこの目で見てみたかった。
知る必要性を感じて旅に出た。
「ラテンアメリカ」は遠くから見れば、美しい世界に見える。
でも、近づいて中に入って、しっかり見なくちゃいけないんだ。
と。
意味もなく人が殺される世界、自分の親友もそうして亡くなった経験を持つレネは、音楽で世界を変えたいと思っているようです。
ラテンアメリカの人たちが言えないことを俺たちが言う!という思いで彼らは音楽を作っているのだと言います。
ヌエバ・カンシオン(新しい歌)の大御所インティ・イリマニと、ビオレータ・パラの再来とうたわれるチリのCamila Morenoと一緒に歌っているこちらの『Latinoamerica』
※ヌエバ・カンシオン:民族性の高い音楽に社会的なメッセージを織り交ぜた音楽のジャンル。代表的な歌手にメルセデス・ソーサ、ビクトル・ハラ、シルビオ・ロドリゲス、ビオレータ・パラなど。昔は弾圧の対象にされていました。。
今、形が変わって、ある意味、Calle 13の音楽はヌエバ・カンシオンとも言えるのかも!?と思いました。
Tú no puedes comprar el viento 風を買うことはできない
Tú no puedes comprar el sol 太陽を買うことはできない
Tú no puedes comprar la lluvia 雨を買うことはできない
Tú no puedes comprar el calor 暑さを買うことはできない
Tú no puedes comprar las nubes 雲を買うことはできない
Tú no puedes comprar mi alegría 私の喜びを買うことはできない
Tú no puedes comprar mis dolores 私の苦しみを買うことはできない
Vamos caminando ゆっくり進んでいこう
Que viva Latinoamérica ラテンアメリカがイキイキとしていられるように
No puedes comprar mi vida 私の人生を買うことはできない
~ Calle 13 『Latinoamérica』より~
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