山手線の電車の中から見える「CAFE Y LIBROS」という場所がいつも気になっていたのですが、やっと行くことができました

先日、ラテンアメリカ専門のジャーナリスト、伊高浩昭氏の「ラ米取材帖」の出版記念のトークショーが、その「CAFE Y LIBROS」で行われました

この「ラ米取材帖」は月刊ラティーナに連載されている「ラ米乱反射」の2年分をまとめたものです。
LaTIna (ラティーナ) 2010年 06月号

¥600
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<月刊ラティーナのこの「ラ米取材帖」の紹介ページはこちら。目次もあります!>
この「ラ米取材帖」、目次を見てみると、グアテマラもちゃんと入っているし、買うつもりだったので、それなら伊高氏のトークショーも行こう~ということで


ラ米取材帖/伊高 浩昭

¥2,000
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会場は思ったよりも小さいけど、お客さんは満員!
そこへ、伊高氏,登場

どうしてラテンに関わるようになったのか、というところからお話は始まり

戦後の混沌とした中、いろんなことを経験するうちに、幼い頃から漠然と社会的なことに興味を持ち始めて。。。
「ジャーナリズムが悪いから、戦争が起きる」という考えのもと、マッカーサーが作ったという早稲田大学新聞学科へ入学

そこの講師たちは、半分が大手メディアの編集員やジャーナリストたちで、取材の仕方、記事の書き方など実地訓練を受ける内に、目は外国へ向いていったといいます

大学の授業で外国語を選択するとき、ロシア語や中国語を選んでも国が混乱中なので行けそうにない、フランス語やドイツ語はやっている人がたくさんいるし、ポルトガル語だと範囲が狭い、と消去法でスペイン語が残ったとのこと

スペイン語ならラテンアメリカなど多くの国で使用しているので、ラテンアメリカの記者になろう!と決めたそうです。
在学中、キューバの短波ラジオを録音しては繰り返し聞き、ジャーナリズムに必要な言葉を勉強していったそうです

このときのジャーナリズム用語が後々役に立ったとのこと

やはり、こういう勉強法って必要ですね

大学3年の頃には、スペイン語が話せるようになったので、カナリア諸島での通訳の仕事を頼まれたそうですが、考えに考えたのち、やっぱりジャーナリストになりたい!という夢を追うことに

大学4年のとき、周りがどんどん就職していく中で、伊高氏は、就職せず、飛び込みでラテンアメリカに渡るつもりでいたそうです

それを心配した大学教授の紹介で、共同通信社の社長に直接会うことができ、1967年、共同通信社のメキシコ通信局へ派遣されていくことになりました

翌年にはメキシコオリンピックを控えていたので、メキシコは活気があり、キューバと国交を持っているのがメキシコだったということもあり、メキシコ通信局も大きくしようとしている矢先の派遣だったそうです


面白かったのが、伊高氏は、自分がラテン化するまでは絶対に日本には帰らない!と決めていたんだそうな

日系2世に間違われるほどになるまで帰らないぞ!と思っていたなんて面白いですよね

伊高氏から興味深い話しをたくさん聞けるので、質問もたくさん出ました

「どうしてメキシコは亡命者を受け入れるほど寛容なのか??」
第一に外面が良いこと。
自分たちは混血だから、複雑な心理状態があるということ。
自分の国にない人材を亡命者が持っていたりするので、亡命者を受け入れることによって国が盛り上がる。
などなど。
1800年初頭にラテンアメリカのほとんどの国が独立してから、今年でだいたい200年たちます

そんな中、今のラテンアメリカはやっとアメリカ離れを始めて、ラテンアメリカを一つの国と考えて一体化しようという動きがでているとのこと



アニモー!ラテンアメリカー!
もちろん伊高氏のサインもいただきました~

「G国を愛するあなたへ」なんて書いていただきました

G国=Guatemalaだそうです

久々にラテンアメリカの話しをたっぷりと聞くことができて大満足

ラテンアメリカの政治大好きなペルー人先生にも久しぶりに再会することもできて、とってもいい会でした

やっぱりラテンはイイ

機会があればこの読み応えたっぷりの「ラ米取材帖」読んでみて下さいね☆
私も読んでいます






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