メキシコにRius(リウス)という有名なマンガ家がいます
リウスの本を好きになったのは、最初はメキシコを題材にしたものではなく、「パレスチナ問題入門」だったと思います
マンガが入っているので、とにかくわかりやすくて、面白かったので、大好きになりました
メキシコ人ということもあり、その後もいくつか彼のマンガを読んでみました
Eduardo del Rio Garcia(エドゥアルド デル リオ ガルシア)、ペンネームはリウス
メキシコ、ミチョアカン州のサモラで1934年6月20日に生まれ、彼が生まれた年に父親が亡くなったことから、その翌年、家族と供にメキシコシティーに出てきました
7年間、聖職者になるために学校に入っていたこともあるそうです
彼が初めてマンガの仕事を始めたのが、1954年、 Ja-Jaという雑誌からでした
その後、メキシコの主要な新聞や雑誌などに掲載をしていくようになり、社会を風刺する雑誌なども作っていきました
その中でも特に成功を収めたのが、1960年代に始まった「Los Supermachos」という政治を面白可笑しく風刺するマンガ雑誌
これで人々から絶大な人気を得ていったそうです
この売れ行きは凄まじく、1週間で25万部売れるほどでした
この「Los Supermachos」ここで見ることができます→こちら
その後、「Los Agachados」という雑誌も作って行きます。
彼の著書は100冊にも及び、メキシコ内外で様々な賞をもらいました
彼のマンガの特徴は、形式張ったものではなく、他の作家の切り抜きや写真などを使用して、自身の絵と組み合わせたり、その本のテーマに精通していない読者たちにもわかるように、簡単な話し言葉を使っています
彼の考え方は、左寄りで、メキシコ政府や帝国主義、消費主義や宗教に対して、マンガを通して、厳しい批判をしていたので、時には政府からの弾圧も受けることもありました
1968年メキシコ五輪直前の大弾圧のとき、逮捕され、投獄されました
扱っているテーマは、歴史、哲学、宗教、人物など様々で幅広くあります
日本語でもリウスの本はたくさん訳されています
「初心者のためのマルクス」
「フェミニズム」
「エコロジー」
「資本主義って何だろうか」
「薬草入門」
などなど。
(スペイン語版なら本当にたっくさんあります!)
その一部はこちら
リウスの現代思想学校 3/エドワルド・リウス
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新版 リウスのパレスチナ問題入門/エドワルド デル・リウス
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76歳の今も「El Chamuco y los hijos del averno」という雑誌で活躍中だということです。
これからも、私たちにわかりやすく世界の様々なことを教えていってほしいなぁ、と思います
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