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アインシュタインが「ミツバチがいなくなれば、わずか二年で人類は滅 びるだろう」という予言があったが、ここ数年、全米の養蜂家のミツバチの36%(数十億匹)が「謎の失跡」をしている。死骸が全く発見されないらしく、日 本では「現代のミステリー」として報道されていた。原因は不明だが、結果として、彼らがいなくなり「食糧パニック」というかたちで我々に深刻な影響を及ぼ した。世界の米価格は217%、小麦は136%、トウモロコシは125%、大豆は107%まで高騰した。一番打撃を受けたのは、小麦やトウモロコシ、米を 主食とする国の人たちで、バングラデシュ、フィリピン、インドネシア、カメルーン、コートジボアール、エチオピア。ハイチ、エジプトでは死者も出るような 暴動と発展した。
 
「食糧パニック」の理由をCNNがレポートしていたので紹介する。
EPA(アメリカ環境保護庁)は公開を避けているが、
「食 糧パニック」の主となる原因は1990年代に発売され、いまや農薬として広く使用されている「ネオニコチノイド」という殺虫剤。この薬は、犬や猫の首筋に 数滴垂らすだけで、ノミやダニを寄せ付けないという劇薬で、ミツバチの場合は、中枢神経と方向感覚が麻痺し巣に戻れなくなり死に至るのだ。早くからこの薬 の危険性は指摘されており、フランス、ドイツ、イタリアでは使用禁止だ。一方、アメリカを始めとするほとんどの農業国では広く使用されている。「ネオニコ チノイド」を開発したのは「モンサント」という化学薬品メーカー。あのベトナム戦争の「枯れ葉剤」を開発・製造していた企業であるといえば理解しやすい。 現在「モンサント」は、GMO(遺伝子組み換え植物)開発に成功し、世界最大の種子メジャーに変貌している。
「モンサント」社のやり方は、長年農 薬付けにされているアメリカなどの大規模農場では、唯一「枯れ葉剤耐性遺伝子」が組み込まれている「モンサント」のGMO種子しか育たない。そして毎年モ ンサント種子は一代で駄目になるため、毎年購入する必要がある。インド、メキシコ、アフリカ諸国の農業従事者は、種子購入借金のために土地を奪われるなど の悲劇も生まれており、まさに「モンサント」の奴隷となってる。
詳しくは「モンサントによって世界の伝統農業が破壊されるTheWorld According to
Mnsanto」(仏ARTE-TV)でレポートされている。
 
一番徳をしたのは誰か?
穀物高騰により巨万の富を得た「アメリカ穀物メジャー」とGMO種子により世界の農業を奴隷化する「モンサント」社である。




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