2021.4.2
サガン鳥栖 対 セレッソ大阪
０ー1
先発はレンタル移籍の中野が先発。
FWは代表帰りの林が先発。
対するC大阪は坂元の所に西川。
こんな布陣。
さてさて、鳥栖相手に特別なことはしてこなかったC大阪。
かと思いきや、松岡のところで食いつかせて、数的優位で回そうとしていたが、豊川の２度追いで、剥がせなかった。
そのため、西川が前にきて中野を剥がす、、、ということができなかった。
さらに、小屋松が内側にいっても、松田を誘き出せなかった。
（×のところ）
後ろ４枚がしっかり幅を持って守っているのでC大阪は硬い。
そこで鳥栖がやった解決策はもっと松岡を下げてみた。
そこで生まれたのがこの攻撃。
まずは、松岡が下がり切ることで豊川、大久保２枚だと１人空く形を作る。
そして、西川を釣り出して中野を空ける。
それでも、西川がここも戻りきる！という運動量でカバーする守備を見せる。
西川そんなに頑張るの？って感じで驚いた。
しかしサイドを意識させたことで、真ん中を経由して、SBとCBの間からスルーパスを通す攻撃を見せる。
これは小屋松をうまく松田が潰したが、この攻撃には光が見えた。
しかし、この中央を崩す攻撃はあまり回数を見せれなかった。
もう少しこの攻撃が見れれ良かったのだが。
逆にセレッソ大阪はそこまで引いて回すなら追わないよ？て感じで途中から中盤4枚も後ろに重くした。
この辺の見極めは流石だ
そして、失点のシーン。
後半開始早々にロングボールをクリアするが、目の前に落としてしまい、奥埜に拾われて松岡が入れ替わられて、スーパーシュート。
松岡一枚のアンカーの脇を綺麗に使われた。
そこから本田、島川、山下と交代していくも、まさかのソッコが退場。
そこで仕方なく田代を投入。
最後の場面は山下が１枚でちょっと厳しくなった。
１人足りないなかでもしっかりと持って攻めれることが凄かった。
そうなると真ん中を締めてくるC大阪。
中を締めるとセオリーとしては逆サイドがあく。
飯野から本田、中野と大外から大外に繋がるシーンまでは生み出せたが、そこで違いを出しきれなかった。
崩せそうで遠かった。
綺麗に崩せるシーンはなかった。
悔しい敗戦となったが、それでも失点後の反発は見事だった。
最後に退場について。
今日は後ろからのチャージは基本的に全てファールをとっていた。
それも踏まえて、C大阪は受け方、貰い方含めてうまかった。
サッカーが上手い、というのはボール扱いのことではない。
本当に強いチームになるために、乗り越えなければならない壁だろう。
固められた時にどう崩すか？という課題は残った、と書いたが、
この課題は持ち越しとなった。
新戦力の中野や、外国籍の２人。
これからの采配が問われる。
選手評
- 極上
- 良い
パギ あのシュートは仕方ない。それ以上に幅広い守備範囲でピンチを未然に防ぎ、攻撃の第一歩となった貢献を評価したい。
２、３点と崩れなかったのは彼の功績も大きいだろう。
エドゥアルド 苦しいなかでも持ち上がってのパスや、崩しへの展開など、違いを出そうと奮闘した。前に出てのクリアもしっかりとしていた。
失点はしたものの彼を責めるわけにはいかない
及第点飯野 最後の質を出しきれなかったといえばそれまで。
クリアの質も含めて向上の余地はある。
それでも、守備への戻りかたやスピードを生かして裏をケアしたシーン、攻撃を諦めない姿勢は素晴らしい。
彼がいることで前にいく推進力も生まれた。
中野 少し疲れも見えたが、何より彼が持った時に無闇に飛び込まず、サイドに蓋をしてくる守備をされたことが評価の証。西川があれだけ戻る中で違いは出し切れなっかったが、ダイレクトでのクロスや持ちかたなど技術を見せたシーンはあった。
そもそもSBにそこまで求めるかは微妙だが、シュートにいくドリブルを見せてもよかったかもしれない。
松岡 失点シーンは悔しいだろう。半身入れかわられた。
しかしそれ以上に多くのセカンドボールを回収し、しっかりと繋ぎ、失わないプレーを続けたことは賞賛。苦しい敗戦とけがの影響か途中交代となったが、彼の貢献は大きかった。
仙頭 ブレない技術、取られない持ちかた、パスで貢献。
いつもより少しズレてることが気にはなった。
それだけいつもがスーパーだったが、今日も十分に戦った。
シュートがなぜか正面なのが悔しい。
★島川 交代してから松岡より長めのパスで違いを産んだ。
特に飯野へのロングパスで起点となった。
アビスパ戦のパスも実は島川から。
守備でも最後まで集中し、これ以上の失点をしなかったことは評価したい。
がんばれ！
★山下 交代で出場し、間違いなく強さで貢献した。
起点となる動き、潰れながらも繋ぐ献身性を見せたが、ヘディングがズレことと、ゴール前１人の時に、シュートへいく形が欲しかった。
周囲への貢献は素晴らしいが俺が決める！くらいの感覚でも良いのかもしれない。
林 今日も戦い続けたが、マークも厳しくほぼシュートは打たせてもらえず。
４枚が引いた中でミドルシュートも少ない鳥栖はFWへのマークが集中する。
中盤の工夫が必要なのだろうが、彼自身にもシュートにいく形がもうすこし工夫が必要だろう。対策される中でこそ成長する。頑張って欲しい。
小屋松 サイドで違いを見せたかったが、今日はボールが足につかないシーンも。もう少し仕掛けのシーンでドリブルや遠目のシュートも欲しい。
樋口 彼自身に減点材料はない。１０番としてこの局面を変えるべく奮闘中していた。しかし、最後の仕留めも含めて期待されているはずだ。
彼ならできる。もっとやってくれる！
その期待を込めて、がんばれ！という評価にした。
劣勢でこそ１０番の価値は問われる。
中野（７） 移籍していきなりの先発。
しかし少しトラップがずれたりプレースピード、プレスの掛け方など、まだ合わない面が目立った。技術は間違いないだけにもう少し試合への貢献を期待したい。
★本田 違いを生むべく交代するもプレーの質、量ともに物足りず。
大外でフリーになるシーンは何度かあったものの消極的なプレー。
もっと強引でもいい。本田らしく、伸び伸びとプレーしてほしい！
彼ならもっと出来る！
がんばれ！！！
ソッコ 退場の前後から相手に苛立つシーンが目立つ。
後手の対応になったのは仕方ないが、冷静にプレーして欲しかった。
相手が上手かったのはあるが、気にせず自分たちのプレーをすべき。
皮肉にも彼が退場して、セレッソの中盤にゆとりが出来てから鳥栖は思い切った攻撃をしていた。
能力ではなく、判断やコントロールの部分で負けてしまった
こういう試合はこれからも続くだろう。
正直、清武、西川があんなにサイドをケアするなんて。
鳥栖はもう舐められる相手じゃない。
それでも主導権を握って攻めることもできた。
それは立派なこと。
判定や、うまくいかないプレーに苛立つのではなく
この場面で何が出来るのか？
そして決め切る意思と挑む勇気を持ってプレーしてほしい。
鳥栖はまだまだやれる。
しっかりと強さも印象つけたのこの７試合。
今日の敗戦は決してマイナスではない。
前を向いて欲しい
もっとできた、という悔しさがある。
つまりそれはもっと伸びる、ということだ。