2020.12.16
2-1(樋口、チアゴ)

~勝ちに不思議の勝ちあり
けれど全くの運という訳では無い


先発はエドゥも原川もいない鳥栖
中野(17)とか、もう見慣れた。
松岡や本田が若いとか誰も思ってない。
なんなら樋口や森下は中堅か。


金森を石井くんポジションで使うも、役割はプレスバックがメイン。
繋げた時は攻めれたが、長いボールは収めどころがなかった。


鳥栖はいきなり本田が怪我で交代。
小屋松を投入

今日の小屋松は効いていた。
高橋、樋口が低めに守り、松岡、小屋松は前にカットに飛び出る。
そしてスーパー高校生中野くんが、場面に応じてポジションを変えて後ろを固める。
松田に攻められてるように見えて、ほぼ中野が完勝していた。

攻め合うものの決定機は中々作れない中、FKから樋口が嬉しいJ初ゴールを決める!
素晴らしいフリーキックだった。

守る鳥栖は今度は高橋が怪我


リャンを投入し、慌てた場面はないものの、前半終了間際
攻め込んだセレッソのFWに宮くんが飛び出して対応。
右サイドまで追いかける形になり、崩れた所をセレッソの左からマイナス気味のクロスに豊川が決めて同点。

守りきれなかった鳥栖は痛い失点を喫した。


後半、レンゾを入れて収まりの悪かった前線を修正する。
しかしそれ以上にロティーナに戦術的にやられた。
中野の守備がスゴすぎるので単騎特攻できる松田を変える。
右サイド(鳥栖の左)は後方からロングを蹴るようになり、左に張った清武がいい位置で受けては、ハタいてを繰り返して森下の裏を攻略する。

その度に、原くんは釣りだされ、危ない場面を作られた。
それでも原くんの守備範囲の広さとパギのプレッシャーで守る鳥栖。

柿谷が入ってからは
何度も、あれが入らないのか?というシュートを浴びるも入らない。

感情論は好きではないが
ボールへの執念
この試合への執念
一つのプレーへの執着

そういうものが鳥栖が上回っていたように思う。

柿谷は誰よりも上手かった
けれど決めきれなかった。



最後に残り5分でチアゴを投入する鳥栖

そしていつも通り森下サイドを攻略するセレッソ
そのセレッソの攻めを意地で止めて無理やり前に運ぶ森下!

戦術的に配置で遅れを取っていた場所で無理やり奪いきり、あの時間で一気に前に運べるパワー

潰されながらも繋ぐ森下の気迫から、
チアゴに絶好のボールが渡る!

この為だけに投入されたチアゴは

まさかの!

シュート!!!

フェイントー!!!


DFを交わして見事なゴールを突き刺した!!


鳥栖が2-1で勝ちきった。
久しぶりに、不思議な勝ちを見た気がする。

理論では負けてたかもしれない。


意地や執念。
だけどそれだけではない。
技術や上手さ。
その融合もあり、決して偶然ではない勝ちを得た。

それをもって試合を決めた鳥栖。
鳥栖の伝統は確実に続いている。

そう思えた夜だった。