2020.11.29
鳥栖 対 G大阪
1-1(相良)

~プレスとそれを躱す術について


鳥栖はレンゾロペスが先発
さらに相良くんが左で先発。
さらにDFが全員左利きと言うスタメン。
石井くんポジションは本田ふうち。


鳥栖はやたらと前プレがいい。
パギの影響でラインも高いからプレスがハマるハマる。
そして早いパス回しから繋ぐのも上手くなってる。

そんな中レンゾがいいプレス。
樋口のスルーパスから相良がゴール!

鳥栖はユースが本当に明るい。
初先発初ゴールから相良がノってきて、攻守に活躍する


さてガンバは、と言えば苦しんだ。
その中から、ガンバの右サイド(鳥栖の左サイド)を早めに付くことと、簡単にクロスを上げることで見出す。

守備もやや重心を低くして、早いカウンターで何度も右サイドを突破した
さらに言えばセットプレーの質も高い。

前半は何とか守りきった鳥栖。
パギが凄いのは間違いないんだけど、後ろからのアングルだと大体エドゥアルドが反対サイドは切っているので、連携がいいのだろうな。

ガンバは困った時の雑なロングや雑なはずのクロスの質がいいのと、中と意思が合ってるからそりゃ強い(困った試合でも勝てる)よな、と思わされる前半だった。

鳥栖は何度かカウンターのチャンスがあったものの、樋口の面白いスルーパスは本田に悉く通らず、、、決まらず。

仕留めたかったとも言えるし、エドゥアルドとパギで耐えきったとも言える前半となった。


後半、鳥栖は不安だった左サイドに中野くんを回して森下を投入。
相良は小屋松に交代。

しかし、ガンバはよりロングボールをハッキリと蹴ってきて、鳥栖は押し込まれる展開になった。

パトリックの強さ、交代で出てきた渡邉の強さに押し込まれる。

そしてエドゥアルドが吊り出された所を繋がれて、パトリックのバックヒールで失点。

1-1となる。


鳥栖は守りを強めるために高橋秀人を投入。
要所でいいプレーはしていたが、守りきれなかった。

攻撃では森下のカットインと林の突破以外は大きな見せ場は作れず。

ビルドアップする位置が低くなり苦しかったこと
パトリックへのロングボールの対処に苦しんだこと

強いガンバが、勝つために最適ならばサッサと蹴ろう、とパトリックにクロスを集めたのは、本当に戦いにくかった。
なにせそのクロスの精度が高い。


最後は少しだけ盛り返すも、何とか引き分けで終了。

個人的には2位のチームにアウェイで引き分けなのだから、不満はない。
このレベルで繋ぎ切るにはまだまだ足りない、ということ。

そしてこのガンバが川崎には5点取られてるのも現実。

鳥栖はどういうバランスで戦うのか?
今日はパギのおかげで引き分けた試合となった。

ガンバが守り方、攻め方を変えてきて、しっかりと対処してきたのは流石だった。
そしてしっかりと苦しめられた。
それをアウェイで耐えきった。

そんな試合だった。



選手評

極上
パギ
彼が居なければ早々に試合は決まっていた。
今日はセーブという所で違いを見せつけた。

良き
苦しい試合の中で戻りながらのクリア、競り合いの部分で最後に触る強さを見せた。
CBとしての強さ、高さは十分に出せただろう。

相良
前半だけながら、ボール絡みのプレーでは違いを見せた。その上で貴重な先制ゴール。
アウェイでの引き分けに貢献。
何よりも若さを感じさせない落ち着きとセンスを見せつけた。

中野
右SBで入ってから左サイドに移す。
どちらでも質の高いプレーを披露。
攻守にしっかりと貢献し続けた。

レンゾロペス
前プレもサボらず、先制点の起点に。
足元も柔らかく起点になった。
後ろと距離が空いてからは苦しんだが。しっかりと貢献してくれた。

及第点
エドゥアルド
最後の強さはしっかり見せるも、奪った後のパスにブレが見えた。
それでも守備に関しては十分な貢献をしてくれた。

樋口
アシストする前後のプレーはスーパーだった。
何度もカウンターの起点となり、アイディアのあるスルーパスを出した。残念ながらその意図が本田に合う事はなかった。


高橋秀人(交代)
怪我からの復帰ながら無難に試合に入っていた。
長いボールで試合を動かすことも出来ていたし、DFラインに降りてビルドアップの手伝いもスムーズだった。
交代の役割は果たしたと言える。


松岡
ボランチから久しぶりの右サイドでのプレーに。
守備の強化を求められたがガンバの攻撃に苦しんだ。
それでも少しでも前に進めるプレー、その力強さはしっかりと試合に貢献していた。
センスのある縦パスも増えてきた。


森下(交代)
交代で右サイドを強化。
カットインからのシュートはあわや!だった。
それ以外の場面では上手さは見せたが藤春のスピードのある守備を突破しきれなかった。



林(交代)
交代から力強い突破からのシュートを何本か。
そしてあわやPKの突破も見せた。
インパクトは与えたが、起点になる働きは不十分か。


頑張って!
本田
今日は不運な日だった、という事でいいだろう。
動き出しは悪くなく技術もしっかり見せた。
しかし最後の仕上げの所が噛み合わなかった。

小屋松(交代)
途中出場ながら、高いスキルは見せるものの最後の選択が噛み合わない。
もっとやれるはずだが、判断の部分がやや苦しい選択をする傾向にある。
とんでもないスルーパスが出ることもあるが、もっとシンプルでもいいのでは?と思わされる。


原川
珍しくミスが多かった。
疲れもあるだろうが、それでも要の位置でのプレーは試合はの影響が大きい。
もちろんいい場面を作る時には彼が関わる事が多く、彼の貢献は感じるのだが今日は押された展開。
そこを耐える、跳ね返すには少し足りなかった。


内田
前半途中から相手の右サイドの突破に手を焼いた。
久しぶりの出場という影響もあっただろう。
前半での交代となってしまった。



豊田(交代)
点が欲しい、守りきりたい両方ある場面での出場。
どうにも飛び出しが早い、クロスやパスが来るまでにオフサイドラインを超えてる場面が目立つか。
攻守の貢献はあるのだが、DFラインとの駆け引きにやや不満が残る内容。
押し込み切れない、ロングボールを入れれないのは相互理解なのか彼自身の動きの質なのか、議論の余地はあるだろうが、展開を変えれなかったのは残念だった。



繰り返し書くが、2位のチームにアウェイで引きわけは悪くない。
そして引き分けを狙ったわけでもない。

勝ちに行こうとして、盛り返す事が出来ず引き分けた。
そんな試合だった。

今の素直な実力とも言える。
それでもやれる事は見せたが対策された時に愚直に行くのか?
そこは来年の大きな課題となる事は間違いない。

サッカーとしてはブレずにやるべきだが、この勝利数では残留争いに巻き込まれる可能性はある。

その時、どうするのか?という策は必要だ。



僕としては繋ぐけど、めっちゃ前から来るなら蹴るよ?
というロングボールの収めどころとして

ドンゴンなのか
チアゴなのか
豊田なのか
ロペスなのか

まだそこがハマってない部分。
今日はロペスという所と、ラインを保ててた時はセカンドを拾えていた。
これはひとつのヒントかもしれない。


まだまだ改善する所はたくさんある。
でも今でも見所はたくさんある。

若い子の活躍はそれだけ胸踊るものだ。

未来をまた期待しよう