2020.9.23
鳥栖 対 神戸 
3-4(金森、原川、林)


スタメン。
松岡ではなく高橋をボランチに
エドゥアルドの代わりは宮くん。

あとはほぼ今シーズンベストメンバーでは?という鳥栖。
神戸もイニエスタ、サンペール、フェルマーレンに蛍に古橋とレギュラーそろい踏み。


点を取られた原因は分かりやすい。
CBとSBの間。

1失点目は左サイドのハーフレーンからイニエスタの、ぬるぬるドリブルに早いクロス。
潰れた所をドウグラスが粘りのキープから蛍。

2失点目は森下がボールを奪われた所を、右サイドを破られる。
ここで森下くんが、戻るのおそい、、、
遅いというか、大外は別の選手がカバーしていたし、中は高橋が居た。

外を破られてポジションチェンジしていたなら、ハーフレーンを埋めに戻るべきだった。
そこをイニエスタに破られて失点。


鳥栖は序盤から小屋松、内田、森下と外へのロングボールで裏を取れていた。

その流れから原川の素晴らしいロングパスに森下が抜け出してゴウトクを抜ききってクロス
素晴らしいクロスに金森が詰めて一時期同点までに追いついた。

1-1

しかし直後に上述した失点。
この試合は得点直後の失点が多すぎた。

1-2で前半を終える。


そのままメンバーは変えずに後半へ。
後半早々に原川の見事なFKでゴールを奪う。


2-2


この辺りから高橋の鋭い縦パスや、原くんがCBの位置から1枚剥がして繋ぎに貢献するシーンが増
えた。

攻撃はかなり良くなった。
同点になり、逆転を目指したのか、森下に変えて林を投入。


そのリスクを取るプレーが、前半の森下の奪われての失点に繋がっていた。

そこから、イニエスタから古橋(ドウグラスが触っていればオフサイドとも言えなくもないが)でゴール

2-3

この後半も原くんが持ち上がりを奪われて、古橋に決められる。
林を投入して攻撃を仕掛けた瞬間の失点。

2-4

苦しい展開となるも、鳥栖もしっかりと繋ぐことは出来ていた。
樋口のスルーパスから林が決めて

3-4

あと一点!というところまで来た。


その後豊田と本田大畑に松岡と投入するも大きく動かせずに試合終了。



鳥栖の失点はリスクの取り方。
繋ぐサッカーをやる以上、相手とボール扱いの上手さの差がハッキリと出る面がある。

0-1の場面や、せっかく追いついた時に、イケイケになり過ぎて、抑えきれない、というのも遠因だったと思う

攻めたい、逆転したい、
その気持ちは大事だが、そこで少し無理をしすぎた。

イニエスタレベルではそれが失点に直結するし、繋ぐのは上手い神戸相手では、1度奪われてしまうと取り返すのにかなり疲れてしまう。

無理をする
頑張る
リスクを掛けてチャレンジする

どれも大事な事だし、それがやれないのはダメだ。
けど、彼我の差や、状況に応じて少し我慢する、無理せずプレーする、そういうのも大事だろう。


慌てて攻めてあっさり失点。
そういう失点だった。


攻撃は確かに希望は持てるが、ここまで失点をしては意味が無い。
バランスが取れてない守備をエドゥアルドの個人能力だけで守っていたのか?

そう思われたくはないね。


その為にもしっかりと我慢する。
0-1や1-2でもしっかりと耐える
追いついたからと言って、全て繋ごうとして無理をするのは勝つためには難しいプレーとなった。

それをするにはもっとフォローの動きが必要だし、その動きが無いなら違う選択をするべきときもあった。


それでもね


おぉ!?

という躱すプレーからチャンスも作っていたから、それをやめろ、というのは難しい。

こっちとしては応援する!




選手評は今日は勘弁。


原川は相変わらず凄かった。
とにかく取られない、簡単に繋げる。
稀有な存在。

原くんは可能性の塊。
もちろん失点に繋がるミスはあった。
でもあそこで1つ違いを出すことでゲームは間違いなく動いた。

森下はもう希望の星
ゴウトク相手にあれだけ押し込める、チャンスを作れる。素晴らしい試合をした。
CBとSBの間を守るのがいかに難しいか痛感しただろう。また成長してくれたらいい。




樋口くんは、決めきった蛍との差を痛感しただろう。
シュートへの動きは素晴らしい。
試合を回す繋ぎも素晴らしい。
決定機でのプレーの質だけ。

林のエースっぷりは凄まじい。
迷いなく打つ事が出来るのも才能だろう。
危険な位置にしっかりと入り込んでシュートが、撃てる。
次代のエースになってほしい!

金森もトップ下ならかなりの可能性を見せた。
走り込む所も良い。
攻守に貢献してくれている。

ドンゴンに至ってはいつもありがとう。
潰れて繋げて、潰れて、潰れて、
時間と場所を作ってくれていた。


豊田は迷いはないだろうが、このサッカーの中でどうやってチャンスを呼び込むか?
ドンゴン交代後にシュートチャンスが減った事も悔しいだろう。

本田くんもまだ悩んでるかもしれない。
それでもボール扱いの上手さは間違いなく、もっと積極的に頑張ってくれたらいい。


今日はイニエスタがスーパーだった。
ハーフスペースを攻略するためにプレーしてきたようなイニエスタにとって、今日の鳥栖は攻略してて楽しかっただろう。

しかしまぁ彼が居なければもっと失点はなかっただろうし、そこはボールプレーでの年俸の差ということで(笑

だからこそこれを覆す、理不尽なサッカーもたまには見たいのだが。

繋ぐサッカーを標榜するからって簡単に蹴っちゃ行けないわけじゃない。
もっと豊田もドンゴンも生きるはずだ。

そういえば #リモートゲーフラ を思いついた。
誰も追随しないだろうけど(笑)



最後にこれから鳥栖がすべきこと。

それは
質を高めること。
単に技術を上げるだけではなく、判断を高めること。

判断とは常に正しい選択なんてなくて、彼我の差や状況によって変わる。

それはまだまだ今の鳥栖には明らかに足りないものだ。

足りないなら

足せばいいのだ。


がんばれサガン鳥栖