FF7

一世を風靡した名作
そのリメイク版が発売された。






美しい映像と共に振り替えるFF7は
控えめにいっても素晴らしいゲームでした。

normalをクリアした段階ですが、
では、その感想を。

・ストーリー(物語)としてどうか?
・ゲーム(システム)としてどうか?
・誰に向けた作品か?


・ストーリーについて
気になった事
○主人公達の過激さ
○FF7知ってる前提の演出
○分作の弊害

一個ずつ感想を。
まず過激さについて。

神羅という巨大組織が支配する町
ミッドガル。
上層は機械が発達した近代都市
下はスラムが広がる町

そのエネルギー源となる魔晄というのは
実は星の命だった!

神羅をぶっつぶす!
というやや過激なスタート。

これは、あの頃(1990年代)はまだゲームとして見れたストーリー

だが現代でしかもこのグラフィックで再現されると、『それテロリストじゃん』ともなってしまう。
特に罪もない一般兵と連戦することや、爆薬取るためだけに潜入して大戦闘を繰り広げる所なんかは、ストーリー上の必要性をあまり感じず、盛り上げ場所を増やしたかったのかなぁ、という印象になってしまった。

何より、そんなに一般兵を倒さなくても、、、

特に序盤は人間との戦いが多く、主人公達の正当性も、プレーヤーからしたら強く感じることは出来ない面もあったかと思う。

それでもお互い信念を持っていることと、相手の企業さんが思ってる以上に酷いので(笑)まだ、納得できる所かもしれない。

しかしあの頃小学生や中学生だった人たちは、『神羅悪いやつ!やっつける!』て楽しめたはずが、大人になると微妙な感情になること間違いないだろう(笑)
それも含めて重みはあるシナリオとなっている。

 ただそれ以上に気になったのが、FF7アリキの演出、分作の弊害

具体的にネタバレすると、そもそもセフィロスの登場のところから。

原作では英雄ながらも、絶対悪のような位置付けであり、彼はなぜ悪に染まったのか?という謎や

神羅と魔晄の本質とは?

そういった疑問を持ちながら世界を旅して
ニブルヘイム(主人公の故郷)での事件が分かったり、コスモキャニオンで本当の星のエネルギーの意味を知ったりして衝撃を受ける。

そもそもあちこちにいるモンスターのほとんどは、神羅がやってる実験の結果生まれた、元人間だったということも。

それまで旅して戦ってきて、分かるからこそ、の衝撃があるのだが、今回はそのほとんどを序盤でお披露目している。

しかも幻覚や予知夢のような形でメテオやエアリスさんのあのシーンもうっすら出てくる始末。

いや、まだ主人公たちはそんな事、分かんないでしょ?
というハイライトが次々出てくる。

原作を知ってる側からしたら、あー!あのシーンだ!となって楽しめるし、
まあそもそも知ってるし(笑)
てのもあるけど

本当に純粋に初めてやる人からしたら、どうなんだろうな?て思った。

まあ分作の弊害だよね。
あくまでも序盤のストーリーなんだけど
FF7!と銘打ったからには
出さないといけないシーン
ハイライトとなるシーン

だからこそのフィーラーとい存在を出して
『これはあの頃のFF7とは違う物語となる』と示唆したのかもしれない。

ストーリーについて結論付けると

ちょっと強引な行動動機や戦闘が多め
序盤では分からない筈のネタバレ多め
総じて『FF7やってた人』には楽しめる

て感じかな。



・ゲームとしてどうか?
これはもうマテリアをどう付ける!?
て考える所から深い
もちろんまだ序盤であるから多くのことは出来ないけど、十分楽しめた。

はいんか、が一個しかないとかね。
何につけるか?
回復なのか?攻撃魔法か?

そんな攻略を考えながら、
しかもきれいな映像で、
ムービーからそのまま戦闘までシームレスに繋がる。

これは素晴らしい試みだな、と。

ただあくまでジャンプやダッシュは緩めで
やはりアクションよりはRPGよりのゲーム
ニーアやキンハーほどの爽快感はなく
ダクソや仁王ほどの緊迫感はない

ほどよくライト層にも受けるし、ハードモードではがっつりゲーマーも楽しめる仕組み

ただ、召喚獣と戦えるのと使役出来るのは嬉しいけど、あの無理矢理な登場はなぁ(笑)

もっと神秘的なものであってほしかった(笑)

やっぱり世界を旅して、そのなかで見つけたかったという気はする。

でも一つ一つのチャプターを攻略を考えながら進める楽しみは十分に感じれた。



最後に。

やっぱりFF7をやったよ、という人に向けた作品になってるな、と思う。


ザックスの件もそうだし
知らない人からしたら
まったく分からない。

知ってる僕らからすれば
おおお!となる。

あの頃の感動をこのグラフィックで見れる。

リメイクの本懐は果たしてる良作だと思う。


何とか最後まで作って欲しいと切に願う