日本 VS コスタリカ (3-1)
日本 VS ザンビア  (4-3)

■前提
W杯前の3試合の練習試合のうちの2試合目。
合宿地である米国での2試合。
疲れは抜けてない中、どこまでやれるか、
そして格下とはいえ、W杯出場国にどのような内容になるか?

■コスタリカ スタメン
長谷部が怪我の影響で外れたことが心配…
初戦に間に合わないとの情報もあり…

川島
今野 吉田 森重 内田
青山 山口
香川 本田 大久保
大迫

FWが大迫になり、大久保をサイドで起用。
大きく動く二人と、ポストで収まる大迫のバランスがよく
非常にいい攻撃を組み立てた。

青山も森重も前へのパスを狙っており、いい形が増える。
しかし、内田が抜かれたところのクロスを今野がクリアしきれず失点。
それでも大迫のポストやヘディングもあり、見どころは多かった。

後半、遠藤、岡崎を入れ、さらに柿谷を投入。
さらに長友も加わり、攻撃にシフト。

香川のクロスから本田が低いセンタリング
これを内田がスルーして遠藤が決めて1-1.
内田は中へのオーバーラップを覚えており、さらに攻撃に厚みを加えれるようになった。
これで左足が使えれば完璧か・・・

さらに長友が突破を見せて攻撃が機能。

香川の長いドリブルから柿谷とのワンツーで逆転。
まさにドルトムントの香川 だった。

最後は岡崎が落としたところに柿谷。

攻撃はよく回っていて後半遠藤も目途がたった。
柿谷も流れを変えれる。

そうすると心配は本田のみ、、、か。
リンクマンとしては機能していたが、怖さがなく運動量の少なさが心配。


■ザンビア戦 スタメン
西川
内田 吉田 今野 長友
遠藤 山口
香川 本田 岡崎
柿谷

おそらくザックが思うスタメンに近いメンバー+GKのテスト。
ザンビアは思った以上にいいチーム。
アフリカ特有の身体の伸びがあり、引き気味でゆったりしたテンポから
急に攻めに出るのに慣れない日本。

前半はぐだぐた。
久しぶりにgdgdを見た。

原因は柿谷と本田。
二人とも運動量がなく、前線の 蓋 となっていた。
岡崎香川が飛び出しを狙うも、そこに通るのは2,3本か。

逆に強引なクロスを強引に決められて失点。
さらにミドルシュートで0-2。

それでも香川の強引なワンツーから抜け出したクロスが
相手の手にあたってPK。
ラッキーな形で本田が決めて1-2。

失点は内田の体の弱さがもろに出たか・・・
そして長友のクロスへの寄せの弱さが出た。
イタリアではクロスはあげられても中で跳ね返せるからか?

それでも後半、柿谷→大久保に変えて運きの幅と量を作る。
さらに負傷した岡崎に変えて大迫を投入。内田に代えて酒井。

大迫が入ってスペースを作る動きに連動して、香川、ホンダが躍動。

香川のクロス気味のシュートを大久保がスルーして2-2。
さらに今野に代わって出場した森重が後ろで安定をもたらすとともに
前でも活躍。

酒井とのコンビで抜け出すと当たりに負けずにキープ。
右サイドの深い位置から折り返しを本田が決めて3-2!

素晴らしい突破と冷静なクロスだった。

最後はミドルシュートをねじ込まれ3-3になりながらも
44分に出場した青山の狙っていたロンパスから大久保が決めて4-3.

役者が決めて勝ちきった日本。


■選手評(試合だけでなく・・・

西川:▲
やはり国際試合の経験が足りないか?
技術的に問題はないが、失点は不運も大きいがGKのファインセーブが必要な日本。
もう一歩の経験とメンタルが求められる。

川島:◎
ベルギーの優勝争いが好影響。
判断ミスもまだあるが、それでもぶれないメンタルと強気な姿勢で安定


内田:○
負傷から復調を印象。
センスのあるパスや上がっていくタイミング、場所などアイディアが豊富。
守備もセンスがあるが、純粋な強さ勝負には弱く、使いどころ次第か?

酒井宏:○
ドイツでの経験を生かし、代表でも自信あふれるプレー。
得意のクロスが合わないシーンが多いが、課題の守備は安定。
強さと高さがあり、ギリシャ戦ではファーストチョイスでは?

長友:◎
何も言うことはない。日本の誇るサイドアタッカー。
守備でも気合いさえ入れれば十分。集中を切らさなければ90分脅威となる。

今野:▲
W杯があやしくなってきた。そのカバーリングは捨てがたいが
純粋な高さ不足、っそしてガンバでの不調を引きずっている印象。

森重:○
DFのファーストチョイスになりつつある。
安定した守備と攻撃的な縦パス。
さらにザンビア戦で見せた攻撃センスは秀逸だった。

吉田:○
なんだかんだいっても彼以外に選択肢はないのだろう。
スピードに振り切られるのは仕方ないとして
集中さえ保ってくれれば当たり負けない大型DFとして貴重な存在。
ボールを持つ技術もしっかりしており、ビルドアップでも貢献

遠藤:○
何も心配していない。
後半遠藤ではリズムを変えて、先発ならば落ち着きをもたらす。
落ち着きすぎて、アフリカ系のリズムには苦手かもしれない。
それでもパスのセンスやキックの技術は稀有な存在

長谷部:○
長谷部が間に合うならコートジは長谷部、山口と強さ重視でもいいかもしれない。
けがが心配だが、見せたパフォーマンスは十分だった。
日本の精神的支柱でもあり、復帰が待たれる。

山口:◎
いつのまにか日本の心臓へと成長
落ちない運動量。アフリカ相手に競り負けない強さ。
前への飛び出し、とボランチの仕事を高水準で遂行。
おそらくほぼ全試合90分出るのではないか?
躍動のW杯になるか?

青山:○
いつぞやの頼りなさは消え、世界でも戦えることを証明。
ザンビア戦、ロスタイムのみの出場ながら出た瞬間から
「狙っていた」目つきは集中の証。
パスセンスと広いレンジのパスで遠藤とはまた違う質のパスを披露。


香川:◎
これがマンチェスターUの選手だという証明をするW杯。
どの試合でも最後に決定的な仕事をやってのけ、
練習試合では日本では間違いなくスーパーな選手だと示した。
落ち着いたボールキープと巧みなステップとドリブル。
さらにパスやシュートもレベルが高く攻撃の軸として期待

本田:△
正直、これがあのホンダか?と疑問。
それでも日本の中では彼以上に中央で仕事をできる選手はいないという判断か?
それならば「今のホンダ」をどう使うか?をチームが考えるべき。
実際、今は本田中心というより、本田をうまく使って
香川、長友、大久保、岡崎らが攻めてる。
それでもザンビア戦は2ゴールと結果を出し、復調の兆しも見える。

岡崎:○
ぶれない運動量。さぼらない走り。めげない闘争心。
どれもが日本には貴重な人材。
動きの質と量。そして幅を備え、最近はボールテクニックも向上。
日本の貴重な得点源であり、裏を狙い続ける姿勢がスペースを作る。

大久保:◎
サイドやトップなど攻撃のポジションならどこでもこなせることを示した。
世界相手の経験もあり、物おじせず、攻撃を牽引。
清武より確実に序列は上がった。
どこかのポジションでバランスを崩して攻めたいときは第一選択肢になるのでは?
ザンビア戦でもゴールを決めて上り調子。

清武:▲
落ち着きとバランスはいいが、それだけ。
相手に脅威を与えることができず、無難なプレーに終始。
攻撃の選手としてやはり物足りない。

斎藤:△
わざと温存した感もあるが、それでもザンビア戦では爪痕を残せず。
豪州戦のインパクトの再来を願いたいが、大久保、柿谷、遠藤と
途中で流れを変えれそうな選手も増えてきた今、出場は限定されるか。
得意のドリブルを披露できる展開になれば投入もありそうだが・・


大迫:○
得点という結果は残せずも、チームを動かす潤滑油になりえる。
センスのある動きとポストは味方を助ける。
シュートもうまく、先発として出したほうが貢献度は高いと感じる。

柿谷:○
アフリカ相手に先発では何もできず、前線のフタとなった。
それでも途中出場ではインパクトを残しており、
香川との連携の良さもあるので出場機会は多いだろう。
その技術の高さを発揮してほしい。


イノハ:▲
悪くはなかったが、緊急事態の出場に限られるか?
長友を前に出すオプションに備えてSBがありえそうだが。
世界相手の経験も少なく、少し厳しいだろう。

酒井(ゴウトク):▲
けがもあり、非常に厳しい状態。
両SBができ、攻撃に秀でた選手だけに出場機会はあるかもしれないが、
事前の3試合に出場しなかったことはマイナス。
おそらく本戦も、内田、長友、酒井宏になにかがない限り出番は少ないかもしれない。

権田:▲
今回は経験か。