日本 対 キプロス 1-0
国際親善試合

■前提
W杯前の練習試合
日本は国内合宿直後のため、かなり体力的に厳しい状態。
わざと疲れてる状態で、暑いブラジルでの予行としたか。

■スタメン
川島
内田 森重 今野 長友
山口 遠藤
岡崎 本田 香川
柿谷

■まず、課題と収穫
課題は、とにかく足につかないシーンが目立ったこと。
少しずつのズレがチャンスをつぶしたり、トラップのズレが目立つシーンが多かった。
ただ、その分パスが回っていたということでもある。

また、あれだけチャンスがありながら、まわしすぎたり
難しいことをしすぎて決め切れなかった。
本番ではとにかく決めきる、というところが必要になってくる。

収穫は、予想以上に支配できたこと。
前半はなかなかなもどかしいシーンも多かったが
とくに大久保が入ってからは動きの量と幅が大きくなり
かなり支配し、縦パスも入るようになった。

また、今日一番の収穫は長谷部の復帰。
身体もキレており、判断もほぼミスなく、
まだ、試合勘の問題もみえたが、それでも
危険なシーンをつぶし、前への推進力を見せた。

ゲームメイクの遠藤
前への強さの長谷部
人へ当たれる山口、とボランチはメドがたったか。

長谷部のほうが大きな展開が出来る分、
相手のプレスの間が広がることになり、
得意のパスワークがしやすくなる。

最後の収穫は非常にミドルシュートが多かったことか。
PA前でフリーのシーンも多く、シュートへの躊躇いがなかった。


■選手総評
川島 6.0 問題があるシーンはなかった。ロングパスもやや良い精度を魅せた。

長友 6.5 好き放題に左サイドを突破。もう少しクロスが合えば。
今野 6.0 相手のレベルに助けられた感もあるが、守りに破綻はなく。
森重 6.0 守りきれた事は好材料。足元がもう少し安定すればビルドアップの貢献はやや足りず
内田 6.5 攻守に走りきった。怪我明けで慎重な動きも貴重な得点を奪取

遠藤 5.5 本当はもっと出来たはず。鋭利な縦パスをいくつも通すも、相手に合わせたプレー。
       とはいえ、心配はなにもしてない。
山口 6.0 後半さらに躍動した。当たりの強さと前への勢いを生む。最後の精度は課題か。
香川 6.0 良い突破、ミドル、パスを見せるも香川ならば決めるところまで求めたい。
本田 5.0 強さを生かしたキープと周りを使うパスで存在感を発揮。
      だがトラップのずれ、パスのズレ、そして最後の精度に不満。
      中心として動けば貢献できることは見せたが。。
岡崎 6.0 今日もぶれない運動量を披露。動きなおしの質も高く。
柿谷 5.5 やはり動きのタイミングがやや合わない印象。
       チームがあわせるのか、柿谷があわせるのか。
       少し早い動きだしに山口はあっていた。
       あわせた場面ではチャンスも作っていただけにもう少し求めたい。

酒井  5.5 スムーズに溶け込むも、あの展開なら決定機を一つくらい作りたい。
長谷部 7.0 チームを引き締め、前への推進力を生んだ。ミドルの意識、守備の強さも見せた。 
吉田  6.0 守りきれたこと、思った以上に動けたことは収穫。足元も上手く基点になった。 
大久保 6.5 動きの質の高さと連携力の高さを披露。周囲を使いながらスペースを突く攻撃の中心となった。 
清武  5.5 問題なく溶け込んでいたが、やはりそれ止まりでは厳しいか・・・
伊野波 6.0 もう少し安定感がほしいが終盤を締めたのは評価。


ーーー
壮行試合としては思った以上にいい試合が出来た。
また、疲れていても、パスの正確さ、技術で完全に上回っていた。
キプロスのレベルの問題もあるが、しっかり守って強さのある相手に
しっかりと勝ちきったのは評価できる。

内容、課題が出たことも含めて納得のいく練習試合になったのではないか