皆さん、おはようございます。今日もお忙しい中、ブログにお越し頂きましてありがとうございます。

 

今年の春のお彼岸は、今日・4月17日から23日の土曜日までになります。お彼岸=お墓参りが定着していますが、仏教の本場・インドでもこの習慣はありません。仏教の教えと日本の祖先崇拝が混ぜ合わさった行事と言った方が良いのかも知れませんね。

 

お彼岸は悟りの境地を指すサンスクリットの言葉・パーラミターが語源になっています。これを中国のお坊さんが漢字に当てはめて波羅蜜多(はらみた)と表記します。物事が完成する・成就すると言う意味で、欲や煩悩、苦しみに満ちた俗世間から抜け出し、迷いのない悟りの境地を開き、彼岸の岸に辿り着くようにして行きましょう、と言う意味を表しています。その為に必要な日々の修行が六波羅蜜になります。

 

1つ目がお布施。お寺やお坊さんに渡す高額なお金のイメージがありますが、お金をかけなくても、人に親切にしたり、やさしい言葉をかけたりと出来るお布施がたくさんあります。2つ目は持戒。戒律を守って自分の心を強く保てるようにしてみる。3つ目は忍辱(にんにく)。ガーリックではなく辛抱すると言う意味になります。4つ目が精進。いろいろな事に努力して上手く行かなくても良いから一生懸命にやってみる。5つ目に禅定。心を穏やかに平らに保てるように心がけて行く。この5つの修行をしてみると、どういう風にして生きて行けば、周りの人たちと上手くやって行けるかわかって行く6つ目の智慧を得る事が出来る。

 

お彼岸はお墓参りも大切ですが、こうした自分の日常でも行う事が出来る修行にちょっとだけでも目を向けて行くのに大切な時期なんですよね。偉そうなことを書きましたが、自分も心に留めてせめてお彼岸の時だけでも、頑張ってみようかなと思っています(笑)。

 

 

昨日はお彼岸に入る前に、と思って相方さんの実家のお墓参りに2人で行って来ました。その帰りに立ち寄った古民家のお庭にも菜の花が咲いていました。

 

今日も皆さんが心穏やかにお元気でお過ごしになれますように。