彼が好きな人は
誰よりも自分だったから
会話の中心は全て「俺」
ちょっと風邪ひいたかも
鼻がムズムズする
腰が痛い
肩が凝る
腹減った
これにいちいち返事して
会話を進行させてたっけ
もちろん
こんな会話ばかりじゃないけど
主役は全て彼のこと。
好きな人の話なら
どんなに面白くなくても
永遠と聞いていられる。
でも、
たまにわたしも話したくなって
うっかり話すとするでしょ。
例えば仕事の話、
友達とした会話、
なんでもいいんだけど
話すんだけど
ふんふん、と
耳で聞くだけ聞いて
すぐに自分の話にスイッチ
そうなんだ、
んで俺さ〜
てな具合。
ひどい時は
聞きながら
あっ、このビール!!
って
目に入った物の内容にシフトして
全く聞く気のない素ぶり。
これって好かれてないのかな、
興味ないのかな。
っていちいち悩んでたけれど
そもそも彼が好きな人は
俺
だからしょうがない。
そして、たまに見せる
わたしへの興味。
男性スタッフと2人きりの出張には
目を光らせてきたり、
わたしの好物を見つけると
買ってきてくれたり。
こういう緩急が
どんどん深みにハマっていって
抜け出せなくなっちゃった。
わたしの永遠のライバルは
彼だった。
そりゃー勝ち目ないわ。
振り返るたびに思う。
復縁したい。
地獄の選択でも構わない。
もうほとんど病気。
日にち薬は
わたしには効かない?
ちなみに、彼専用携帯は
まだ手元にあります。