いつも素晴らしいはがき絵を提供してくれるあのはがき絵画家の

西村さんが、作品作成のプロセスを今回初めて公開してくれました。

というより、

彼の作品をみて、

どうやってこの絵が作られるのだろう、とか

自分も作ってみたいと思われる方もいるだろうし、

そんな人のための参考になればと、

作品プロセスをわざわざ作ったのでしょうね。

しかしきっと大変な作業だったでしょう。

 

では西村さんから送られてきた個々のプロセスを以下に並べてみましょう。

まず絵にしたい写真からスタートです。

これは西村さんの友人が、遠くに見える八ヶ岳のロッジに是非西村さんの

絵を飾りたいからと依頼があったものです。

まず、写真をPCのパワーポイントを使い、はがきの大きさに設定する。

写真をはがき大に印刷して準備。

絵を描く材料や道具を準備、配置。

輪郭のみの鉛筆書きから始める。

鉛筆書きの仕上げ。

彩色の段階で、黒く汚れないように線が見える程度に消しゴムで薄く消して、

彩色にかかる。

右利きゆえに、上から下へ、左から右への順番に彩色をしていく。

全体の下塗りから細かい彩色まで終了。

 

全体の整形と色合いを調整、更に看板の文字入れ、

サイン記入、押印、タイトル入れで完成。

しかし実際には下記のような14ステップにわたり詳細な工程表が出来て

いるのですが、作成工程の概略と、その大変さをわかっていただければと思い

省略して以上を掲載しました。

これが実際の14ステップに及ぶ”はがき絵の描き方手順”の一部です。

最後に改めて、写真と完成作品を並べてみますので、

じっくり鑑賞してみてください。

作者が明るい緑基調で表現したいという工夫がわかると思います。

これからこういうものを切っ掛けに、このはがき絵が広まっていけばいいかな、

という西村さんから聞いた思いをお伝えしておきます。

 

私には、絵の才能は勿論、

こういう緻密なことをできること自体がすごいなあと感じてしまいますが。