
皆さんは少食? 普通? それとも大食でしょうか?
江戸時代に水野南北という観相家(人相占いの達人)がいたそうですが、
南北は「粗食少食が開運を握る唯一の鍵」と語っています。
「人の運は食にあり」と神の啓示を受けた南北によると、
どれほど人相が悪くても三年食を慎めば開運する。
反対に人相が良くても、大食している人は、運が下がるとのこと。
確かに、
「腹八分に医者いらず、腹六分で老いを忘れ、腹四分で神の道」
という言葉もありますし、食を慎むことには、色々と利点があるようですね。
食を慎むと言えば、少食、そして断食。
断食には、
・大腸をきれいにする
・毒素を排出する
・病気を早く回復させる
・精神が安定する
・若返り。
など様々な効能があるようですね。
私は本来食いしん坊ですが、朝は食欲がないので、ゆる~い朝だけ断食(少量の果物や水分だけ)を続けています。
それから、たまに1日1食。
ところで、世の中には、ほとんど食べない不食の人々も存在します。
まず「不食の時代」という映画にも登場する森美智代さん。

森さんは20代の頃「脊髄小脳変性症」という難病を発症し、
甲田光雄医師の元、断食や玄米生菜食などを組み合わせた「西式甲田療法」で健康を取り戻しました。
その後、徐々に食事の量が減り、青汁だけの生活を20年近く続けているそうです。
それから「人は食べなくても生きられる」「無人島不食130日」の著者、山田鷹夫さんは不食と無為自然の生活を楽しんでいます。

また、明治時代の霊能者、長南年恵(おさなみとしえ)さんは、生水以外は、ほとんど口にしなかったと言われています。
長南さんは、幼少の頃から優れた霊能力を発揮し、多くの病人を助けていたのですが、ある時「だまし者」として警察に捕まってしまいます。
(その後の裁判で長南さんの霊能力は本物と認められる)
69日間警察に留置されたのですが、ほとんど食べ物も飲み物もとらず、排泄に立つこともなかったそうです。
また、留置中は入浴しなかったにも関わらず、髪は結いたてのように艶やかで、長南さんからはとても良い香りが漂っていたとか。
他にも不思議な能力があり、
彼女の周りからは、美しい音楽が聴こえてきたり、年をとっても容姿が非常に若々しく、虫にほとんど刺されず、大変な力持ちだったそうです。
まるで、天上界からこの世に生まれてきたような長南さん。
不思議な能力と言えば、前述の森さんも、食事の量を減らすに従って、オーラや妖精が見えるようになったそうです。
山田さんも、一般的な現代人から見れば、仙人のような生活を楽しんでいます。
彼は不食によって、肉体的にも精神的にも人間を超越しつつあるようです。
このように、断食や不食を実行出来るのは、人間でありがら、凡人と違って、魂や肉体のレベルが天上界に近い人々なのかもしれません。
ところで、山田さんはテレビや新聞はほとんど見ず、病院ともほぼ無縁とのこと。
現代社会や経済のシステムから離れ、食欲や物欲に翻弄されない無為自然な生活は、支配者の皆さんが最もいやがる生活かもしれませんね(笑)。
食べることへの執着が減ったら、色々なことへの執着も減って、軽やかに生きられるかもしれない。
食いしん坊の私ですが、早く「腹6分」ぐらいで満足出来るようになって、いつか山田さんの言う「食べない喜び」を実感してみたいと思います。