昔、私の母方の祖父母と共に、お盆の準備をしました。

迎え火を焚いて、背中にご先祖様を乗せなさいと言われて、

おんぶをする真似をしたりするのは私の役目でした。

送り火をしたらもうご先祖さまが帰ってしまうので、

悲しかったことを覚えています。

夕闇がうっすら赤紫色になる頃に焚かれた火は、

とても美しかったのを覚えています。

 

私が今一番欲しいものは、盆灯籠です。

あのくるくる幻燈のようにあたりを照らすやつ。

外国の方があれを買っていったりするらしいですね。

でも気持ちわかります。あれはまさに日本の美そのものですものね。

ご先祖様が帰ってきてくれるなんて、なんか素敵じゃないですか?

季節の行事の中でこのお盆が一番癒されます。

 

さて、セミの声もそろそろ一斉に聞こえてくるはずです。

昔は「蝉羽月」というのが7月の意味だということをご存知ですか。

蝉の羽って透き通っているでしょう。

あれを昔の人はきれいだと思ったのだそうです。

素敵なお話ですね。

ちなみに東京のお盆は7月です…。

 

※写真はある方の別荘です。とんでもなく広い!

今年初めての元気な蝉の声を聴きました。