背中を向けて寝ているじーを見て

本当に悲しくなった。






せっかくのお出かけデート日なのに・・・

最近、どこにも行ってないから楽しみにしてたのに・・・




どうして?

なんで?



そんなに私、ひどいことした?

怒ってたのは私なんだよ?






いろんな想いがめぐった。


じーのことに腹が立ったり、

でもずっと一緒にいたいという気持ちもあったり・・・








「ねぇ、ねぇ」


ゆすってみる。



反応なし。




「なんで、またそうやってすぐ機嫌が悪くなるの?」


もっと大きくゆすってみる。




反応なし。





ほんと、悲しい。

泣きながら、じーをゆすり続ける。



こんなことを何回続けただろうか。


その内、しつこい私にじーがキレた。




私の手をふりほどいた。









もう無理。




私は少し、じーのことをほっておくことにした。






じーが寝返りをうつ度に気になりつつも

私はテレビを見ていた。



2時間ぐらい経っただろうか。






15時半ぐらいだった。

今から準備して三ノ宮に行ったら、17時までには着く。





そう思って、もう一度じーを起こしてみる。









「ねぇ、どこも行かないの?」


「・・・・・・」


「なんで怒ってるの?

 そんなひどいことした?」


「・・・・・・」


「エレベーターの中のことって

 そこまで怒ること??

 理由言わなきゃ、わかんないじゃん!」


「もう出かけない」


「なんで?」


「もうそんな気分じゃない」


「理由を言ってよ!」


「MAYがエレベーターの中で大きな声出したから」


「私が大きい声出した原因は何?」


「俺が悪いね、すいませんね」

(心がこもっておらず、目もつぶったまま)


「悪いと思ってるなら、機嫌なおしてよ。

 で、出かけようよ」


「・・・・・・」


「なんで何も言わないの?」




またじーがキレた。



「っていうか、もう出てって。帰れ。

 おまえ、しつこいねん」


「なんで私が出て行かなきゃならないの?

 しつこくさせてるのはじーでしょ?!」


「おまえが出て行かないなら、俺が出て行くだけや」


「なんで出て行くの?

 出て行って、なんの解決になるの?」


「とりあえず、おまえと一緒にいたくない」







ダメだ。

ほんと、限界。



ほんとに出て行ってやろうかと思った。


でも

出て行って、帰ってなんの解決にもならないし


私は出て行きたくなかった。

こんな状態でもじーと一緒にいたいと思った。








しばらく黙っていた。

それと同時に考えていた。






目の前にいるじー。



すごく腹がたつ。

(実際に何度か体を殴ったぐらい)




こんな奴、ほってどっかに行きたい。

もっと私を大切にしてくれる人がいるはず。



でも、出て行けない。

私はこの人が好きだから。






でも私は限界だった。


そんな限界だった私の口から出た言葉・・・





「私を殴って」


「はぁ?なんで?」


「私は出て行きたくないから。

 そんなに出て行って欲しいなら、私を殴って。

 そうしたら、私も出て行けるから」


「そんなん無理!」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「殴ってよ!出て行くから。

 私のお願い聞いて」


「できるわけないやん」


「殴れないなら、機嫌なおしてって言うお願い聞いてよ。

 元に戻ってよ。」


泣きながら、訴えた。





たぶん、いっぱいいっぱいだったんだと思う。


私にはこれしかなかった。


殴られて、じーを嫌いになったらどんなに楽だろう。


そう思った。







しばらく泣いた。


もう涙が枯れるんじゃないかっていうぐらい泣いた。




泣きつかれて、一息おいた時


じーは何も言わず、私の手を掴んだ。







その後、私をベッドまでひきずり入れ


ぎゅっと抱きしめた。







しばらくじーの胸で泣いた後


「シャワー浴びて、でかけようか?」


とじーが言った。



私は無言でうなずいた。




この時すでに17時を回っていた。




私たちふたりはまるでこの4時間が

何事もなかったかのように、シャワーを浴びた。





続く。。。。。。。。