最近、DVDで映画見ることから遠ざかっていたので、ゲオで大量にレンタルして、
一気に見た。
監督 ダーレン・アロノフスキー
主演 ナタリー・ポートマン
前々から気になっていた「ブラックスワン」をやっと観た。
主役を演じたナタリー・ポートマンは、幼少の頃学んだバレェの経験を生かし、
1年にも及ぶトレーニングを積んだらしい。
ナタリーと言えば、1994年公開の「レオン」で衝撃的デビューを果たしたが、
その後、大人の女性としての演技を演じられていなかったような気がする。
しかし今回は30歳を迎え、立派に大人の女性を演じていた。
僕がもう一つ注目したのは、監督のダーレン・アロノフスキーである。
彼は、2008年公開「レスラー」の監督を務め、大変高い評価を得ている。
この映画の主役は、ミッキー・ロークで、色々あった彼の実生活とオーバーラップするような所があり、
最高に感動した映画である。
その監督の新作ということもあり、期待して観たのだが、ちょっとガッカリの展開だった。
この映画って、そもそもスリラー映画みたいなんだけど、スリラーといってもモンスターみたいなものが
登場するわけではない。
白鳥の湖のプリマドンナという大役を得たニナ(ナタリー・ポートマン)が、日々のトレーニングと
プレッシャーで、精神的に追い詰められていく様を描く。
バレリーナというイメージ的には美しい世界であるはずだが、裏に回ると、とんでもなく女同士の嫉妬と欲望が
渦巻く世界なのである。
前半は、そのあたりのギャップが面白くて、グイグイ引き込まれていくのだが、後半は、彼女の妄想の世界が
あまりに長く、段々退屈になってくる。
もっともっと現実のバレリーナの苦悩を描いてほしかった。
ニナは、白鳥と黒鳥の二役を演じなければならないのだが、白鳥は上手く演じることができるのだが、
黒鳥を上手く表現できないが、最後は上手く演じていた。
どうやって黒鳥を演じられるようになったのかが、描かれていないので、
ラストシーンが盛り上がらない。
そのあたりをもっと丹念に描ければ、感動も違った形で伝わってきたはず。
題材はよかったと思うが、スリラー映画などにせず、もっと人間臭い映画にしてほしかった。
「レスラー」は、主役の苦悩や人間臭さが表現されていて、思いが伝わってきた。
実力のある監督なのだから、今後に期待したい。

