今週日曜日、大河ドラマ「江~姫たちの戦国」が最終回を迎えた。
僕は大河ドラマの大ファンであり、ここ15年間の大河ドラマは、すべて見ている。
全話を見終えて改めて思うことだが、やはり脚本力の無さが伺える。
役者たちは頑張っていると思うが、脚本がダメだとすべてが台無しになる。
田渕久美子氏が脚本を担当していて、彼女は「篤姫」も書いている。
すべてにおいて、ひつひとつのエピソードが単純というか、浅はかというか、大変お粗末で、
まったくこころに響かない。
例えば、反目し合っていた江(ごう)と徳川秀忠が、初めてこころが通じ合うシーン。
火事になった屋敷に取り残された江を、秀忠は単身助けに行く。
そのとき、江の前夫・秀勝の形見を、秀忠が命をかけて持っていく。
それに感動した江は、秀忠にこころを許し、晴れて夫婦となる。
あまりに幼稚すぎて、言葉も出ない。
そんなエピソードではなく、なにかもっとこころに響くシーンを考えるのが、脚本家の仕事だと思う。
決定的に思えたのは、江の姉上・茶々は、秀吉を憎み大変嫌っていた。
秀吉は、美しき茶々に惹かれていくが、茶々はまったく受け付けない。
しかし、茶々は、あるとき秀吉の側室になることを決意するが、その心変わりが希薄に描かれていて、
茶々の心境がまったくわからない。
恐らく、その部分がちゃんと描けてないから、大阪夏の陣や冬の陣で、大阪城を必死に守る淀殿(茶々)の
思いが伝わってこなかった。
今年の大河は、前半は、まあまあ面白かったが、秀吉が死んだあたりから、江が物語の中心に描けてなく、
どんどん面白くなくなっていった。
非常に残念である!
昔の大河ドラマは脚本力もあり、ストレートでシンプルだった。
役者たちも光り輝いていたて、生身の人間たちがぶつかり合う真剣勝負の場だった。
年々、芝居も嘘っぽくて、脚本力も低下しているから、視聴率も下降する一方だ。
例年は、松山ケンイチ主演「平清盛」である。
出演者の顔ぶれは、錚々たるメンバーである。
CGとか合戦のシーンとか、映像の色合いとか、そんなのどうでもいい。
大切なのは脚本力、これに尽きる。
さあ、来年はどうだろうか?
