3つの黄色いハンカチ | コーキのテキトーク

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最近何故だかわからないけど、「幸福の黄色きハンカチ」を、BSや地上波で放送している。



WOWOWでは、邦画の「幸福の黄色いハンカチ」と洋画版「イエローハンカチーフ」を



放送していた。




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■ 1977年制作

   監督 山田洋次 

   出演 高倉健 倍賞千恵子 桃井かおり 武田鉄矢



邦画の方は、誰もが知っている高倉健主演の映画である。



洋画の方は、ウイリアム・ハートが主役を演じている。



二本立て続けに見たあとに、日テレが阿部寛主演でまたまた現代版「幸福の黄色いハンカチ」を



放送していた。




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■ 出演 阿部寛 濱田岳 堀北真希ほか



一体何故なんだろうか?




いまの世知辛い世の中に、必要とされているのだろうか?

 



「イエローハンカチーフ」は、どうでもいいけど、




健さんバージョンと阿部寛バージョンを見比べて思うことだが、演技の格が違いすぎる。




炭鉱が隆盛を極めた時代が、元々の時代背景だが、今回阿部寛バージョンでは、現代版に




していた。




ちょっと待ってほしい!!




健さんバージョンは、手紙ぐらいが通信手段だったから、刑務所を出て元妻に手紙を




書くんだよね。




これが現代だったら、電話やメールで思いを告げるのは、済んじゃうじゃん。




まず言いたいのは、時代背景を変えるなよ!




さらに映画では、健さんが網走刑務所から出所して、まず向かうのは大衆食堂。




そこで、旨そうにビールとラーメンとかつ丼を食べる。




その食べ方が、こんな旨いもん久しぶりに食べたって感じで、




この男は刑務所から出所してきたんだなとわからせてくれる。




それが演技ってもんだと思うが、阿部寛バージョンには、そのシーンはゴッソリ無かった。




この映画の一番大切なシーンの一つであるのに・・・




このシーンがあるから、ムショでは苦労したんだろうなぁって気になって、観客は引き込まれていく。




なのに、そのシーンがないなんて!!




恐らく想像だけど、阿部寛自身があまりに演技のレベルが高すぎて断わったのではないだろうか?




もし作家や監督がこのシーンをカットしたなら、余程のタコか映画版を見ていないのではないだろうか?




まあしかし、あの映画を見なくて、リメークなんてつくる度胸はないだろうから、やっぱりタコなんだろう。




演技的なことだが、健さんバージョンでは、車の中で健さん自身が過去を語るシーンが出てくる。




いつの間にか、この男・島 勇作の話に深く入り込んでいく。




その演技が自然だから、グイグイと引き込まれていくのだろう。




阿部寛バージョンでは、港に座って、過去を語るシーンが出てくるが、これがまったくもって、




心に響かない。




なんとなく軽く感じてしまって、この男の過去なんて




どうでもいいよと思えてきてしまう。




これが、演技の格の違いってやつだろうね。




なんだかそのシーンあたりから、もう結末見たくなくなってきて最後までみていない。




あまりに寒いシーンが続くと、自分自身恥ずかしくなってくる。




阿部自身も今回の役を演じるにあたって、相当なプレッシャーを受けただろうが、




それを凌駕していない。




健さんがあまりに偉大過ぎるから仕方がないだろうが・・・




しかし、自分なりの演技を精一杯行う姿を見たかった。




今回得たことは、映画にしろテレビにしろ、やっぱり演技がもっとも大切だってこと。




どんなに良い脚本でも、演技一つでダメなものになってしまう。




CGや特殊合成などに頼ってばかりいる日本映画だが、もっと原点に戻ってほしい。




演じることの大変さを、まざまざと思い知らせてくれる出来事だ。




だからこそ役者は、ストイックにならないといけないと思う。