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メラレウカ・リナリフォリア‘スノーインサマー’(Melaleuca linariifolia/ティーツリー/英名Snow-in-summer/
snow storm/paperbark tea tree/flaxleaf paperbark/cajeput tree) 
フトモモ科メラレウカ(コバノブラシノキ)属・常緑小高木(花6~7月・樹高3~10mくらい)
オーストラリア南東部原産
(撮影6/5)
 
もうすっかり花は散ってしまいましたが、6月のはじめ頃、
まだ固いつぼみもつけてちょうど見ごろのメラレウカ・スノーインサマーに出会いましたので、UPしておきます
九州では梅雨明けしました、こちらももうすぐです
今年は梅雨入りも早かったですが、明けるのも早い! 長く、暑い夏になりそうですね
 
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展示場に植えてあるメラレウカ・スノーインサマー/2.5mくらいです
 
メラレウカといえば、10年くらい前はまだ珍しかったと思いますが、
当時出回っていた黄金葉の‘レボリューションゴールド’、赤葉系の‘ピンクフォーム’ や ‘クリムゾン・レッド’
などは比較的早くから見受けたように思います
それもこれも、ほとんどが九州の両築植物センター(当時:両築植物園)さんで栽培されたもので、
今思えば、カリステモンやグレビレアの多くの品種も両築さんから出荷されたものでした
オーストラリア原産植物やコニファー類の生産などでもよく知られる両築さんのHP、
再度ご案内しておきましょう(^.^)
コチラから ⇒ http://ryochiku-plants.jp/
 
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スノーインサマー(英名)の名の通り、まるで一面に雪をかぶったよう~「初夏の雪」景色ですね!
 
当時はスタンダードトピアリー風に仕立てられた鉢物が多かったのですが、特にレボリューションゴールドなどは冬の霜や雪に当たると、一気に葉を落としたりして、枯れるものもあったように記憶しています
ところがどうでしょう~
今では庭木として普通に露地に植えても大丈夫になっています
オーストラリア原産の植物の多くは寒さや乾燥に強いものが多いですが、
メラレウカの仲間が露地で平気で冬越しできるようになったのは、やはり日本の亜熱帯化(温暖化)に
よるところも大きいのではないかと推測します(may説)
原産地のオーストラリアでは、メラレウカ属は約220種が自生し、このような白花の他、黄色、ピンク、赤、オレンジ、紫…と実に多彩な花色があります(その一部は前述の両築さんでも入手できます)
 
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花を少しアップで見てみましょう/細い毛細血管のような大変細かい花です
 
さて、スノーインサマーの花ですが、シンとした麻酔薬のような高貴な香りがします
皆様きっとお馴染みのハーブ、「ティーツリー(メディカルティーツリー)」 の香りです
ティーツリーは最近では観葉植物として尺鉢なんかでもよく見かけますね
ティーツリーの花は、このスノーインサマーとほとんど見分けがつきません、違いと言えば香りの強さくらいでしょうか?(ティーツリーは葉の香りも強く、ティーツリーオイルは葉から抽出されます)
●メディカルティーツリー(メラレウカ・アルテルニフォリア)Melaleuca alternifolia
(=Melaleuca linariifolia var. alternifolia)
ティーツリー参考(Wikipediaより)
学名でも分かるとおり、スノーインサマーはいわゆるティーツリー(メラレウカ・アルテルニフォリア)の変種であって、英名ではいずれも‘Snow-in-Summer’、です(^o^)
 
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6月のはじめ頃にはまだ固いつぼみもたくさんありました/ブラシ状の花がほころび始めてます
 
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花に近づいて見てみました~見れば見るほど不思議な花です
 
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さらに寄ってみました
 
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メラレウカ独特の細葉です/花の無い時期でもこの葉だけでも十分楽しめます
 
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下の方に多くのツボミを持っていますね~これもわずか2週間くらいであっという間に開いていきます
 
湿気の多い場所に自生することから、極度の乾燥を嫌います
特にコンテナで育てる場合には、これからの夏の時期には乾かせ過ぎないように気をつけましょう
日当たりが良いこと(半日陰でも大丈夫)、水はけよく、保湿性のある酸性土壌を好みます
適湿が大事で、多湿にするとよくありません
一旦根付くと成長は早い方ですから、花後剪定します/刈り込みには強いので強剪定もできます
萌芽力もあって、刈り込むほどに密生します
 
移植や植替えなどは、なるべく寒い時期を避けて春頃に、
春の播種または挿し木で増やせます
前述の通り、広島くらいの暖地なら平気で屋外で越冬するようになりました
今年の冬の寒さで、南洋原産の人気のシマトネリコなどは葉も変色させ、一部では葉を落とすなど
かなりの被害がありましたが、ご近所に植わっている庭木ですが、5年目の ‘レボリューションゴールド’ が
まったくびくともしなかったのには驚きました
寒さに慣れると随分と耐寒性が出るのですね!
(^o^)
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病害虫もほとんど心配ないのもメラレウカの良いところでしょうか
独特の繊細な風情を持つメラレウカ、まだまだ数の少ない木ですが、これからますます増えてくることでしょう
楽しみですね!
(^o^)/
 
【メラレウカ参考HP】