⑧『路上のX』
桐野夏生 著
一言でいえば貧困の女子高生や未成年たちの物語。
彼女たちには安定した生活の場がない。
食べる物がない、寝る場所もない。
布団に入ってぐっすり眠ることなんてまずない。
学校に行ってもお昼に食べる物がない。
貧困が貧困を生む、毒親が貧困を生む。
主人公の一人の真由はアルバイトをして自分の道を切り開く逞しさもあるのに、迷路に迷い込んでしまう。
真由はあまりにも可哀想だと思いましたけどね…。
私なら自暴自棄になってグレますね。
終わり方があまりにも唐突だったので、彼女たちのその後も知りたいなと思いました。
⑨『透明な螺旋』
東野圭吾 著
久々に湯川学シリーズを読みました!
展開がやや唐突なような気もしましたが、今回は「家族」を描きたかったんですね。
湯川さん、やはり複雑な過去があったのか…。