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 それを深堀しました。私が本気でブリキのクラウンRS41を集めたいと思ったのは、平成6年頃。柔道整復師の叔父が古いオモチャコレクターで、皇宮警察護衛官を退官する少し前辺りから、都内などを中心に集めていました。車も好きな叔父ですが、ロボット、キャラクターとジャンルが広く叔母(お袋の妹)も飽きれる程。

 

 叔父と血が繋がってはいませんんが、繋がっていると見た方が自然な位の私ですが、何分当時は無茶苦茶ブリキが高額化してしまい、なんでも鑑定団の放送開始もあり、到底手が出せない状態でした。(既にバブリー時代でも手が出せない状態だったとは思われます。事実私の家に東京からカップルがブリキ探しに、当家に来ていましたから)

 

 ヤフオクの開始と共に徐々に高値が下がり、落ち着いた感がありますが、その間私は「集めるならブリキはバンダイに限定」と決めており、10年~15年はトーイショー含めバンダイ製を良く目に焼き付けて特徴を独学していました。その成果を披露したく黒を深堀します。さて、バンダイクラウンデラックスの特徴はどんな物でしょうか?

 

 【バンダイ 1/17スケール 1963年 トヨペット クラウン デラックス 主要データ】
・基本素材: ブリキ
・バンダイ品番(管理番号): 不明
・発売時期: フリクション: 1962年12月~、リモコン:1964年5月~
・販売価格: フリクション: 都内350円・全国380円、リモコン:都内750円・全国790円
・全長:27.3cm (実車比:1/16.9スケール)
・全幅:10.0cm (実車比:1/16.9スケール)
・ホイールベース:15.5cm (実車比:1/17.3スケール)
・ボディカラー(フリクション): ベージュメタ、ワインメタ、黒、グレイ、黒/クリーム、赤/アイボリー(丹頂鶴カラー)
・ボディカラー(リモコン): クリーム/赤メタ、クリーム/青メタ、オレンジ/青銀メタ
・その他のバリエーション: フリクション仕様にはボンネット左上のアンテナの有無、フロントグリルに銀メッキと金メッキあり(リモコン仕様は銀メッキのみ)。発売時期の詳細な前後関係は不明。
・動力: フリクション・リモコン

 

 *これは今年の1/22のポルシェさんのブログの概要を拝借。間違いがないデータなので、下手に暗記して書いても、いい加減な事を書いて誤解を受ける可能性があるからです。

 

 ここで重要なのがフリクションモデルが1962年(昭和37年)12月発売である点です。実車は9月21日発表、10月1日(2日説あり)発売でその後トヨタと交渉してモデル化をしたので、比較的早い時期に発売にこぎつけたと思います。恐らくこの年のクリスマス商戦で、ヘタするとまだ観音開きをライバル各社が販売していた可能性があり、新型で一気に差をつけようと、37年発売に拘ったと思います。事実アサヒのモデルペットは昭和38年3月~、大盛屋のミクロペットは昭和38年5月~でしたので、恐らくはブリキも昭和37年内は、特にライバルのアサヒでは発売前であった可能性が否定できません。

 

 それでは、私の個体の黒が昭和37年製造とする根拠を書いて行きます。まずはプレスラインから。

 工業製品は何でもそうですが、金型がしっかりした初期製造が綺麗なプレスラインを出す筈です。まして当時外貨を稼ぐために先兵として、ドンドン作られたブリキ玩具ですし、資金もそれ程潤沢にあったとは思えない企業だから、年数が経つにつれて金型に狂いが出て、何らかの不具合が出る筈です。

 

 これは発売して直ぐの昭和37年12月に最初のオーナーの手元に渡った!が私の考えです。

 実車でも難易度が高かったフェンダー先端のプレス。通常黒塗装は鉄板にダメージ(皺)があると、それを如実に表します。ぼやかす事が出来るのが白系です。

 右の白/黒もかなり初期の製品だと思いますが、どちらもラインに歪みや皺等がありません。

 それが左右どちらから見ても不自然な歪みや皺等がないとなると、初期でも昭和37年製造だろうとここでまずは考えています。

 左の紅/白は昭和39年と思われ(発売から1年以上)この時期に入ると、さすがの白塗りしても皺が出始めます。右の初期生産品と良く比べてみてください。

 後の記事になりますが、黒/白は昭和38年の中期までの期間に製造されたと思います。

 前ばかりではなく、後ろ周り。後期製造と比べるとテールランプの上に違いが出ています。

 昭和39年製造の後期商品はランプの斜め上に皺が出ています。

 サイドから。綺麗なボデーラインですね。

 誰が見てもプレス皺が強くなっている事に気付きます。金型に疲れが出ていた時期ですね。

 恐らくこの紅/白は昭和39年でも前期だと思いますが、既に上側に凹みが出ています。

 

 次にシャーシ周り

 バンダイあかばこで一番初めに集めたのが右のベージュ。当時は全然気になりませんでしたが、それから2年以内にタマタマ縁があってModelcars58号に掲載されたワインを手に入れました。

 11月のあなたはスペシャルランクでした!modelcars58号掲載車 | 髙村円淨のブログ (ameblo.jp)

 比べて「ありゃ!」と気付きた事が左のフロントバンパーが下がっている事。このベージュは初め私の撮影技術の低さと思っていましたが、ワインを買った事によりそうでない事に気付きました。

 それから3年程して次に手に入れたのが、黒/白。これはヤフオクですが、ヤフオクで見た黒/白の初めての箱付きでした。ヤフオクでは程度が悪く、箱の無い黒/白ばかり2台出品され、どれもコレと比べ高額落札でした。なので気合を入れて入札しましたが、意外に安い価格で落札でした。この時届いて気付いたのが・・・・

 ありゃりゃんぱ!右前輪が浮いているでねぇ~?

 鶯は判って落札(あくまでオレンジ箱が欲しい!)

 で、気付いたのがフロントバンパーがきちんと真っ直ぐだった個体が皆右前輪が浮いていました。

昨年5月に箱付き(但し私から云わせれば非オリジナルの箱)の紅/白が出ましたが、よ~く右前輪(運転席側)を見て下さい。恐らくは浮いている筈です。私の個体ばかりではなく、今までもバンパーが真っ直ぐな個体は右前輪が浮いていました。(右前輪の下の陰が不自然ですよ)

 これもヤフオクの画像ですが、バンパーが真っ直ぐなので、よ~く見るとやや右前輪が浮いていました。

 当然超ミントのベージュも、バンパーが左へ下がっているので、地面に着地しています。

 で、何だか知らないけれども、よりバンパーが真っ直ぐな私の黒は。

 きちんと着地。ワインも同じくきちんと着地しています。なので、ここは10年~15年程色々見ましたが、バンパーが概ね真っ直ぐは右前輪が浮いてしまう。左へ下がると浮かないが多いが私の中での理論です。

 実はコレ残念な経験をしており、以前所有していたいすゞベレルの左前輪が地面に着地せず、クラウン以上地面から離れるのでした。酷い欠陥オモチャ!と思った程でしたね。それからクラウンはきちんと着地しているか拘る様になったのです。=昭和30年代の品質は‥‥と云えばそれまでですが、でも納得いかない。

 

 ここで書きたい事はバンパーが概ね真っ直ぐとなると、右前輪が浮いてしまう。左バンパーが下がると右前輪が浮く事はない。そのどちらもない個体はとても珍しく私のワインもそんな稀少な1台。私の黒はワイン以上作りが良く、一番しっかりしているので、昭和37年の製造だとここからも強く確信しています。

 CROWDELUXEエンブレムです。古い個体は概ねサイドモールと並行して付いていますが・・・
 

 既に昭和38年中期以降から右斜めに上がり

 初期製造に見える紅/白ですら右上がりにエンブレムが付きます。

 只不思議な物で昭和39年中期製造でもエンブレムが概ねモールに並行して走ります。

 これも多くが右上がりのエンブレムですが、初期製造は緊張もあり、概ね平行に取り付けたと思われるので、ここからも昭和37年であろうと考えました。

 

 フロント/リヤのグリルの金メッキ、アンテナ仕様

 記憶にある限りバンダイ赤箱シリーズで金メッキを使ったグリルは、このクラウンデラックス以外見た記憶がないです。アンテナについては、昭和38年中期以降から姿を消し、この時期から箱の色が変更、(オレンジから暗紅)そしてアンテナがなくなった様に思います。然し昭和39年製造の紅/白でもアンテナが付きます。なので必ずしも初期製造品だけの特徴ではなさそうですが、多くが初期型に集中しています。

 不思議な個体が出てきました。金色グリルのワインです。ボデーの状態から恐らくは昭和38年の初めの製造でしょう。と同時に

 ベージュにアンテナが付いた、金メッキグリルが存在します。(箱はなし)

 この鶯はアンテナはあるけど、グリルが金鍍金ではないです。

 なので金鍍金グリルとアンテナ付きの多くは昭和38年迄の製造であろうと思われます。

 

 謎のフリクション

  これの箱がリプロとかリペイントボデーを強調したいのではないです。綺麗で見やすい画像なので出しましたが、コストがかかった初代クラウンですが、フリクションを見て下さい。穴は6つですよね、普通。

 

 が・・・・

 上はアンテナ付きのモデルで、下はアンテナなしの一般的な物。良~く見て下さい。上の写真は穴が10個ありますよね、フリクションが2台付いています。意味が判りませんがコストがかかる上、これも先程の金メッキグリル同様、謎の構造です。

 これが付くのはアンテナ付きでも黒、紅/白、黒/白のモデルだけです。昭和39年に製造された私の紅/白もこの謎のフリクションが付きます。

 拡大して、私の黒にもこの様に付いています。

黒など以外はこの様にありません。かと云ってアンテナが付いたモデルは??

この様に穴が6つ。金メッキ&アンテナ付きでもWフリクション構造ではないのです。          このWフリクション構造もNEWトヨペットクラウンデラックス以外存在しません。

 初期生産品はコストを度外視の典型でしょうか?イチコープリンスグロリアも前期と後期では上はアンテナ付き、下はフェンダーミラーが鍍金仕上げです。これと同じように初期製造のバンダイトヨペットクラウンデラックスもコストを掛けていると思います。

 初めに書いた「バンダイトヨペットクラウンデラックス仕様書」に価格が都内350円、地方は380円とありますが、果たしてアンテナつけて、金鍍金して、Wフリクションでそうでない商品と同じ価格で販売できる物でしょうか?せめてあと70円は高くないと利益が出ない感じがします。

これまでの内容を総合すると

私の黒の個体は、アンテナもあり、金鍍金、Wフリクション仕様なので

昭和37年製造と見るのが相応しいと思っております。

ただ、思い出した事として、OT25号に載ったブリキのおもちゃ博物館所蔵のクラウンを見ると、どこをどう見ても黒だと思います。アンテナが無くて、グリルも銀鍍金。あれ?やはり後期型の黒もあるんだ!このタイプはタダでなくとも少ない黒ですから、もう一台見る機会があるだろうか?今までヤフオクで見た物は私と同じタイプの箱なしだけです。このクラウン実車同様奥が凄く深いです。実はこの25号がよりバンダイに特化しようと決めたきっかけである事は間違いないですよ。

悩ましい個体。赤(紅)/白。リモコンカラー用のボデーです。

 後で気付きましたが、実は私の黒、鍍金はイマイチでしたが塗装はかなり状態が良いです。

 左右サイドは隣のモデルペットを映し出しており、艶は十分です。

 オークション終了したので書きますが、正直綺麗に見えた1月のバンダイ黒ですが、私の黒よりはボデー塗装状態が良くない。=リペイントでない最高の証明ではありますけどね(笑)

でも鍍金は私の黒よりはよい状態です。(箱はリブロ)

前後とも美しい!因みにコレの落札価格は88.990円でした。

 出品商品を見るとダッシュ周りの波うちが酷い個体ですが、

 私の物は比較的状態が良いです。これは当時の工業技術水準を示しており、味と見るのが自然です。

 

 

 

 

 

▼1月のあなたはスペシャルランクでした