ブログスタンプ全獲得おめでとう!・・・・有難う!

本日は私の愛車の最大の自慢トランククーラーについて記事を纏める事としました。

現時点で涙目テールと呼ばれるモデルでトランクタイプのクーラーが確認された物は私の愛車を入れて5台。その中でも稼働できるとなると私の愛車だけとなります。もし稼働できるモデルがありましたら、稼働している事を示す出来れば動画を見せて下さい。

 

然し他の4台との決定的な違いはSWの一部はオリジナルを修理時処分してしまい、後年のタイプになった。でもオリジナルが見付かったとしても使い勝手が良くないので、オリジナルに戻す気は更々ないです。それとガスがR12タイプを134タイプ対応に改造しており、この点も大きく異なるでしょう。この改造はやってよかったと思います。(配管はそれに伴い大きく改造しております)

 

このクーラーはよくBOXの脇を見れば判りますが、モーターが2つあり強力ファンで良く冷えます。ウサギやピンク、お袋が絶対乗らないので運転席側にダクトを向けていますが、後ろの席は恐ろしく冷たく、以前ウサギを乗せたら「冷凍ミカンになりそう。」でした。又その弟の結婚式で化粧が暑さで溶け落ちそうなので、この時だけ自分から「乗る」でしたが、「我慢に我慢して山形までの20キロを乗った。」でした。

 

 この風景は恐らく日常的な物ではないでしょう。実は涙目テールのRS41型製造は25,000台余りですが、クーラー取り付けはその中でダッシュタイプを入れて3000台~4000台程度。その2/3がそれで、トランクタイプはその残りです。何分本体価格は大した価格ではないが、(ダッシュタイプは130.000円、トランクタイプは185.000円)取り付け工賃となると・・・・マトモなオーナーは払う事が出来ない価格なのです。我が家の場合理由はもう定かではないが、東京のスポンサーが簡単に「うちの車にも取り付けたので、お宅に送る車にも付けちゃった!」てな感じで取り付けてくれて我が家も困惑しました 何故なら後に出る人が原因で。(文明開化の反対因習懐古な人だったので)

注:)当時は外国製のクーラーは昭和40年10月の自動車貿易自由化まで、輸入禁止で、外国車にも拘らず、国産クーラーを付ける事になり、故石原裕次郎氏の様な大物でも輸入できず、国産品を付けたくない人は夏場は我慢するしか道がなく、スポンサーは国産でも良いのでとキャデラックに取り付けた。

 白い扉を開けると小さな冷蔵庫があります。缶ジュース3本は冷やせるタイプです。私はスーパーにこの車で行くので、精肉や刺身を買った時に重宝します。

 実はこれを当初修理しない方針でしたが、修理をした理由は・・・・・

 これが理由です。

  想像以上残存品が無くて驚いてしまい、「これならいかなる手段を使ってでも復活させよう!」に心変わりした。が大きな理由です。

 オーバーヒートリスク軽減のためオリジナルの4枚ファンを5枚ファンにして対応しております。RS41型についてはファンクラッチが付き、(標準で、RS40の場合はOPT)安定した冷却を提供しております。

 左がメインファン。当然オリジナル。FANの黒いSWつまみは昭和42年式のクラウンMS41スーパーDXから外した物です。(何でも禁煙車両らしい、なので喫煙の痕跡がなかった)右が温度調整SWで、FANボタンを押さないと右端のランプが光りません(本来はハザードの所、ハザードを使うを優先したのでここもオリジナルではない。)

 上の写真FANのS/Wを押すとこの通り水色点灯して、コンプレッサが作動し冷えます。このSW本体は昭和41年2月製造ですが、それ以外の付属品は42年3月製造で、スイッチ本体が壊れており、この41年製造品の状態が良く取り替えました。42年製造品は過冷却防止装置があり一定温度で冷却が止まります。(何故かこれは生きていたのです)

このファンはオリジナルのオーバーヒート防止装置より作りが良く確実に冷却します。

小さなエンジンに大型コンプレッサですからオーバーヒートしやすい構造です。左端のホーン(中間音)の所にオリジナルのオーバーヒート防止装置が付きます。これは十分でない感じでした。

 撮影は昭和39年5月21日頃。当家から出たパイロットが殉職してその葬儀で。右の老婆がばんちゃ(曾お婆ちゃん)=先程書いた因習懐古の人。曾お婆ちゃんは到底このクーラーは理解できず、価格は知らせずにおりました。知らせたら殉職したパイロットを家から追い出した時の様な鬼婆になるので、昭和47年に80歳で亡くなるまで知りませんでした。

 撮影当時曾お婆ちゃんは72歳でした。(今のお袋と同じ年齢)

 曾お婆ちゃんは初め「ないだて、幾ら夏場あづくてもよ、真冬みでぇ~に寒ぐなすたら、風邪ひぐべなや。」とお爺ちゃんに説教したそうです。

 当時の当家。この西側の車庫に普段は隠しておりました。何せ・・・・・

 工賃を入れるとこれとほぼ同じ価格。因みにスカイラインスポーツはコンパチブルはクーペより10万円高額。

 それは良いとして、昭和37年38年当時この車を買える層は185万円出すとすれば、スタイルだけの車に出す人はそう居なかったでしょう。販売台数は47台でした。

 つまりクーラー取り付けとなると、18万円の本体代だけでは済まず、取り付け工賃を入れると

 工賃だけでこの車を新車で更に買い足す結果になったのです。ダッシュタイプだとそれ程の価格ではありませんが、バランスをとるためにスペーサーを入れての調整だ、その他諸々で車屋としてもクーラー取り付けは物凄く儲かるシステムでした。そういう高額車輛だから、税務署が砂糖に群がる蟻になった事は書く間でもないです。でも事情を話したら引いたそうで、バンチャが留守の時来たのでまずは良かったそうでした。

 バンチャが居たらかなり厄介でしょう。何せ当時都内23区でも土地付きの小さな家と同じ額でしたからね。事実「こじぎたな物Mさん(スポンサー)さ返して来い!」でした。なのでタダでは悪いと考え30万程度は受け取って貰いました。

 カークーラーを一番初めに導入したモデルがクラウンと云われております。デンソーでもこの時期にトランクタイプは発売していますが、東芝製品でもクラウン向けのキットも発売しておりました。

 恐らく上の東芝広告のクーラーはRS21向けだったのか?以前も書いていますが昭和30年代はクラウン用はコレと云った設定ではなく、予算に応じて色々なキットを選べました。

 配管はこうなっていました。

 RS31のカタログよりOPTとして設定されていた事を紹介されていました。

 実際の画像。配管はこれもオリジナルではないが、バッチリ冷える様に改造してあるそうです。

 1963年64年式用のダッシュタイプは・・・・何だべ?足元が狭くて使いたくない!

 もしこのタイプが付いていたら、この度行ったドアヒンジ交換作業の際、取り外しが必要なので、確実に壊れる可能性があるけど良いか?と会長に同意を求められたはず。

 まぁ、クーラーは非現実的な代物なので、こういうクーラー風の扇風機が発売されました。

 私の様なトランクタイプを付けた人は全オーナーを探し出したとして、これを取り付けた人は居ない筈。ただ単にクラウン8の吹き出し口の頃余りに冷えなくて腹を立てて探し出して取り付けたのです。

1963年式はシンプルな配管で観音開き時代と大きな変化がない感じです。

1964年式は何だかめんどくさい感じ?

 1964年式からこの様な吹き出し口になりまして、

 昭和40年7月以降角テールの時代になり、エアコンが設定されました。プリンスグロリアが初と認識していますが、角テールが日本初というジャーナリストもいます。

 こんな配管になっております。

 高速走行時は使用は出来ませんが、(故障の原因になるので)一般道走行では快適です。

 

 旧国道48号線や13号線時代は峠走行でも使用は出来ません。使用すればオーバーヒートへまっしぐら!

 そんな時は三角窓を開けるしかありません。

 

 

▼5月のあなたはスペシャルランクでした