空気は漂い
水は流れる
ただ普通にある存在
近くにあって
すぐに手に触れられる
ずっとそんな存在だと思っていた
酸素はいつでも吸えるけど
あなたの息は吸えない
私の気持ちがすり抜けていく
空気みたいに
水みたいに
当たり前じゃなかった
ずっといる存在だと思ってた
空気がない
水もない
そんな場所に私はいる
以前の場所が
あなたと言う存在
いなくなってわかったこと
空気も水も当たり前ではない
そしてまた当たり前だったものを失った
どこにでもある存在
それは存在しない
そしてあなたと言う存在は
空気のように消えた