「鉄輪」という演目はつまり殺人未遂事件のはなしだ。
元妻が夫とその元妻を恨んで、願掛けをする。
すると神様よりその願い聞き入れたとの神託がくだる…
(神様~そんなことにオッケーしてもいいのでしょうか~?)

一方、毎晩の夢見の悪さに悩んだ夫は…
(そりゃ~夢見も悪かろう…彼女を捨てたんだからね~)
安倍清明氏のもとに相談に参上し夢占いを願い出るが…
かの清明氏は夫の顔を見るなり開口一番…
「占うまでもない、そなたの命は今宵限り…」
夫「ガーン」「…なんとかお助けを~」
というわけで、安倍清明氏がご祈祷をはじめる…

ついに般若の「なまなり」となった元妻登場…
元妻にはなにせ御神託が下っているのだ~もう断乎として決行以外にない…
と思いきや…いざ元旦那をみてしまうと
「あなめずらしや」とか云って憾みはすれども未練たらたら…
「いでいで命をとらん~」とか云って今の妻の髪をつかんだりもするのだが…

…結局…
「今日はやっぱりやめとく~」と云って去っていくのであった…

結局、この元妻いい人だったみたい~

でも一番救われたのはやはり元妻だな…あんないいが件な男の為に殺人なんかしてもつまらんって…

そんなこんなで、安倍清明氏の活躍に依り無事、三角関係のもつれによる殺人を回避の段でした。