
桜の花の命はわずか2週間くらい、この辺では、もうとっくに終わってしまった桜の季節、また一年しないと会えない景色です。移り変わる季節の中で、ささやかな楽しみを見つけることが得意だったのが、我々の先祖だと思います。そして、そんな自然のはかなさを人生にたとえていたのです。
人生も、あっという間に終盤を迎えてしまいます。桜の花の咲くころのような時は、長くは続きません。美しい人も年を重ねると必ず老人になり、もう桜のような花を咲かせることができなくなるのです。
花は何のために咲くのか、当然のことですが子孫を残すためです。子孫を残すことは生物の宿命で、子孫を残すことは我々人間も含めて生物の最大の目的のひとつです。DNAが少しでも増殖し活躍しようと、もくろんでいるのです。
そして、DNAの指令を素直に聞くと我々の最大の喜びは、子孫を残し育てることにあると思うのです。それをおろそかにすると種は滅びてしまいます。鳥でも動物でも子育ては命がけでやっていて、本能でやっていることで、人間も同じ動物ですから何も考えずに無条件でそうしたいのです。自分の子供なら当然ですが、自分の子供でなくても子育ては最大の喜びになるはずです。血はつながっていなくても育ててくれたのが親です。
少子高齢化社会の我が国、子育てには経済的条件をはじめいろいろ問題があります。高齢者だけの末期的社会にならないように、また、高齢になった時にさびしさを味わうことのないように、今、若い人に是非子育てをしてほしいと思っています。