製造から10年の歳月を経た事と、折れた際に少々長さを詰めたのが致命的だったか、
やはり自分のロッドがとんでもないことになっていた。
無論気付いてはいたのだが、なんとか釣れてるし、ついつい放置。
しかしこのように現実を直視してみると、危機感はMAXに。
こちら自分のメインロッド、極鋭カワハギ・レッドチューン、初代モデルで調子は1343である。
こなた極鋭カワハギ・レッドチューン・レンジ、
ご存知ダイワのカワハギロッドで最も硬い2555調子である。
25号オモリをぶら下げてみると、有り得ないことに、ほぼ同じ曲がりだ。
メタルトップは超弾性チタン合金、要するに形状記憶合金で作られており、
こいつは100億回乱暴に曲げてもへっちゃらだという印象しか無かったので、
釣りに使うぐらいなら永久に持つだろうなんて思っていたが甘かった。
確かに曲がりに対してだけならそうだろうが、釣りのフィールドは海水にまみれ、
紫外線を浴び、太陽光に焼かれ、逆にマイナスの冷気にも晒られる相当に過酷な状況だ。
これでは通常より消耗や劣化が激しいのも当然、寿命も早いはずだ。
これは困った、いくら何でもこのガチガチロッド「のみ」ではキツイ。
NEWロッドを調達!って、簡単にそれが出来れば苦労はしない。
恐ろしい事に新しい極鋭を2本持参している人は結構多く、よく見かけるし、
土曜日に萱〇さんがZEROにSFに1343と、3本ものAGSを持参して、
状況に応じて使い分けていたのを目の当たりにして、羨望のため息が出たものだが、
あんな真似はよほど裕福な人か、テスター以外はまず不可能だろう。
残された道はただ一つ、自分で作るしかない。
早速家にあるグラスの穂先を削ってはみたが、どこまで削って良いものか、
なにせ初めてなもので、判断が難しい。
マルイカのゼロテンロッドほど削り込んではマズイだろうが、
市販のロッドと同じではこれまた面白くない。
KZさんの穂先のあの芸術的に美しい曲がり、あれを思い出してやってみよう。
昨シーズン我がMZ丸でも自作穂先のマルイカアングラーを多数見かけたが、
やはり本家であるKZさんの穂先とは全く違うというのが実情だった。
幸運にも自分はご本人のロッドを手に取って見られるので、
マルイカロッドだけでなくカワハギロッドも細部まで見ているが、
先ずはその精巧さに驚嘆させられ、次いでため息が出てしまう。
実際にKNさんは最初はKZさんに頼んで作って頂いていたそうで、
しかも余りにも気軽に何本でも作って下さるもので、恐縮の極みに達し、
「いらないよ」と、言うところを無理やりに代金を押し付けたそうだ。
あれをイメージしつつ取り敢えず削って持っていき、KZさんに診てもらっても良いな。
綺麗な塗りやエポキシでのガイドラッピングなんかは自分には不可能なので、
実用一点張りの仕上がりにはなってしまうが、仕方ない。
それにしても次の釣行はどうするか、困ったものだ。
自分の所有するロッドの中で最も柔軟なメタルトップであるMCゲームを試してみようか。
カワハギロッドに比較して、やはり穂持ち部分が柔軟ゆえに、
根掛かり回避には一瞬の後れを取る場面もあるだろうが、
それ以外はゼロテンにしてしまうので、問題はないはずだ。
SFを使用しているとイメージしてやってみようか。
それにしても台風ばっかり、どうなってんだ?今年は。
木曜日の祝日までには出船可能になると良いのだが、どうなることやら。
取り敢えず減ってきた25号オモリも2キロ買い足したし、いつでも出撃OK。
出られたらまたあの麻薬的なヒキを少しでも多く堪能したい。