海況

波高1m   気温29℃    小潮    風速3m    水深7~20m

釣り座  右舷ミヨシ(総勢6名)


釣果20枚 (頭20枚)


ロッド  極鋭カワハギ・レッドチューン (初代)     極鋭カワハギ・レッドチューン・レンジ

リール  エアド・レッドチューン100R×2

ライン DONPEPE8  0.8号

リーダー  シーガー・FXR船4号

仕掛け 幹糸3号・捨て糸2.5号  スピードサルカン×3    ウエイトフックビーズ×3

フック がまかつ  速攻  4.5号(ハリス3号・6cm)  

ダイワ  パワースピード7.5&7号(ハリス7&6cm)

パワーワイドフック4.5号&2.5号(ハリス6&7cm)


オモリ 25号    エサ  冷凍アサリ


考察

今期のカワハギ釣り開幕、参戦すべく長井へ。

自分も含め今日から夏休みの人が多いのと、何より人気のカワハギとあって、

満員御礼確実とみて早くから予約を入れたのだが、意外や意外、総勢6名のみ。


しかも再会を楽しみにしていたDKO4連覇のチャンプか○ごんさんも参戦取りやめ。

なんでも剣崎松輪のKY丸の船長が急逝されたとの事で、

昵懇の間柄のか○ごんさんは釣りどころではないらしい。

亡くなられたK船長はまだ40代らしい・・ 面識はありませんが釣りキチの端くれとして、

心よりご冥福をお祈りいたします。


我らがMZ丸の大船長が逝ってから今日で丁度一月。

まだ立ち直れていない大女将を励ましはするも、本当は自分も同じ気持ちだ。

大船長もあんなに楽しみにしていたカワハギが始まるというのに・・

人前で涙を見せられない「男」であることが今日ほど辛いと思ったことはない。


こっそりと大船長の遺影のあるご自宅へ向かって手を合わせ船へ。

か○ごんさんもKZさんもいないが、超常連のMYさんがいるので楽しくなりそうだ。


まだ冷凍アサリが融け切らないうちに出港、些か焦りながらフックをセットし餌付け。



今のところ曇り空で涼しく、最高の心地よさである。



あの岬の向こうは大船長の最も得意としていたカワハギのポイント。

ここをやらせたら間違いなく日本一、いや、世界一だった。


いつも通り3分でスローダウン、長井沖ならぬ港前で開始の合図。

開幕第1投と意気込んだがここは全員不発、ゲストのみで移動。


2投目、真後ろで今季初物が出る、20cmオーバーの良いサイズだ。

今期第1号とあって船長が写真を撮っていると、自分にもアタリ到来。

8か月ぶりの「・・ジ・・」を取り、アワセ掛けると軽いが本命のヒキ。

15cmほどの小型ゲット、長井沖の初期にしてはかなり小さく、

「このサイズばっかりなの?」と、危機感は急上昇したが、後に杞憂であったと悟る。


その後いい感じで3連荘、徐々にサイズも上がり、いつもの初期長井サイズに。

そして次は本当に微細な「・・ジ・・」と、微かに震える穂先を見て間髪入れずにアワセると、

ロッドのリフトを止められ底に張り付くかのような重量感、すぐに「ガガガガ」と強烈なヒキ。

これですよこれ!これが味わいたかったんだとエクスタシーを満喫しつつ良型ゲット。


本日自分の最大25cm、しっかりと肝も入っている分厚い魚体だ。



その後もポツポツ、沈黙、時に連発などといった感じでそこそこの喰いである。

しかしきょうは自分が経験した中では最高と言ってもいいほどにキタマクラが多い。

仕掛けを上げるとフックが3つ綺麗に噛み切られている事が多発。

これには参ってしまったし、かなりの時間をロスした。


それでもなんとか17枚まで漕ぎ着け、目標の20枚はもらった!と思った矢先に、

信じられないアクシデント、普通にベラを掛け、上げて取り込んだ瞬間、

「パキッ」と、なにやら嫌なサウンドが・・なんと穂先が折れている。


メタルトップだぞ?なんで折れるんだ? まして巻き込んだわけでも何でもない。

唖然呆然としていると確か以前ダイワのSMさんが「メタルも金属疲労で折れるよ」と、

言っていたのを思い出した・・しかしまたよりによってこんな時に。



試しにトップガイド無しで1回やってみたが、やはりダメだ、どうにもやりづらい。

すぐにレンジにチェンジ、昨シーズン使い込んだゆえにこいつでボトムを釣るのにも、

全く違和感はないのだが、今日に限ってはどうもこの硬さが災いしてしまったようだ。


自分の釣り方のせいか今日は「カンカンカン」と穂先を叩くような明確なアタリは殆どなく、

「クッ」と抑え込むようなモタレや「フルフルフル・・」と微かに穂先が震える程度ばかり。

ここで少しでもアワセ遅れると違和感を感じたカワハギが餌を離してしまうようで、

2555の最硬ロッドレンジは今日は合ってなかった気がする。


ここから大失速、終了まで集中しきってやれたのだが、3枚を追加するのがやっと。

長井沖開幕戦の釣果はジャスト20枚で終了、まぁ自分としては結構満足である。


こんな良型ばかり、10mたらずの浅場で掛けたカワハギはヒキも強烈!

しかも海面で横っ走りして超スリリング、相変わらずの楽しさを堪能させてもらった。



途中でなんと持参のテンヤを投入、極鋭カワハギでタコ釣りを始めたMYさん、

あっという間に3杯のマダコをゲットしてのける。

いいなぁ~と羨望の眼差しで見ていたら「はいよ!」と、自分のバケツにIN。

「え~!良いんですか?」と、ビックリ仰天していると、

「今年は凄いいるよタコ、やればいくらでも釣れそうだよ」との事。

本気で今度1日タコ専門にやってみたいと思ったのは言うまでもない。


帰宅後早速塩もみ、ヌメリを落とし深鍋に湯を沸かし玄米茶のティーバッグを入れる。

通常は番茶だが自分はほうじ茶や玄米茶の香りが好きで、それらを用いる。



よし!赤の色合いといい、綺麗に内巻きできた足といい上出来だ。

経験者なら分かるであろうが、スーパーで売っている輸入物とは味に天と地の差がある。

一言で言えば「味が濃厚」もう旨味が別次元、今日も飲みすぎ間違いなし。


しかし困ったな、しばらくはレンジでやるか、やはりNEWロッドを購入するか。

どうも今年の新作ZEROがとても良いらしいし、自分の釣りにも合っていそうだ。

しかし定価¥78.000・・ ちょっと高すぎるな。

でもどうしても必要な物だし、いずれは入手しないといけないし・・まぁなるようになるだろう。

とにかく今期も長井沖のカワハギ、間違いなく楽しませてもらえそうだ。



船宿   長井   MZ丸   YS船長