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ちきりは「滕」と書き

織機で縦糸を巻くのに使われ、

形は中央部分がくびれた棒状の道具のことをいいます。

その名の通り、織物に関係の深い神社です。

 

香川県六社目

ちきりじんじゃ

住所:香川県高松市仏生山町甲2566

 

 

✱随神門✱

これより参拝させていただきますペコリ

✱拝殿✱

 

「いわざらこざら」の人柱伝説

今の地に移転する前は、仏生山のそばにある平池の中州にあったとされます。

この平池には人柱伝説が残されており、

この人柱となった娘も神社に祀られていると伝わります。

 

平池は久安年間(1145~1151年)に造られたため池で

災害によって改修何度やっても堤が決壊してしまいます。

改修の指揮を執ったのは阿波民部大輔・田口成良であり、

平清盛の命令であったと伝えられます。

やむなく成良は神仏に祈願したところ、

「明日の早朝“ちきり”を持った者が池のそばを通りがかる。

その者を人柱に立てるがよい」との託宣を受けました。
翌朝、役人が待ち構えていると、一人の娘が通りがかり

何も知らない娘は、役人の「何を持っておるか」という問い掛けに

「ちきりです」と答えました。

役人は託宣通りということで、有無も言わさず娘を捕らえると、

あらかじめ掘ってあった穴に投げ込んでそのまま生き埋めにしてしまいました。
平池はこうして改修を終え、決して堤が決壊しない池となり

娘を祀る社も建てられました。

 

ところが堤の東端あたりに、

なぜかいつの間にか隙間が出来てしまっており、

そこから水が漏れ出るようになりました。

その水の流れをよく聞くと「いわざら、こざら」とつぶやく人の声に聞こえる。

人々は、これは「言わざらまし、来ざらまし(言わなければよかったのに、来なければよかったのに)」という娘の言葉に違いないと噂しあったといいます。


昭和42年(1967年)になってから改修がおこなわれて、

問題の隙間はなくなりました。

その後、人柱となった娘の冥福を祈るために、

池のほとりに乙女の像が立てられています。

拝殿の額に掲げられているのが織機の道具『滕(ちきり)』だと思われます。

 

◆御祭神

稚日女命(わかひるめのみこと)

 

稚日女命は「日」の前に「稚」が入るため天照大神の幼少の名前、

または妹神とも云われています。

伝承では斎服殿(いみはたどの)で衣を織っているとき

素戔嗚尊が投げ入れた逆剥(さかは)ぎの馬に驚き

()で傷ついて死んだとされます。

梭とは「ちきり」のことです。

✱祓殿✱

こちらには「人形祓 随時受付 致します」の貼り紙がしてあり

沢山の人形が収納されていました。

人形や玩具の永年供養をしているそうです。

(こけし、フランス人形、武者人形、だるま、羽子板、五月人形など)

 

そういえば、8月に人形が祀られた神社の夢を見ました。

こんなに立派な建物はなく、簡易的な神社でした。

ちょっと怖い夢でした。

境内から法然寺が見えます。

 

綺麗な三角お山は

(左から)六ツ目山(むつめやま)伽藍山(がらんやま)狭箱山(はざこやま)

おむすび三兄弟 おにぎり

 

***

 

前に少しだけ触れましたが

先日、注文していた塗香が届きました。

塗香と一緒に”香りの十の徳”とし効能が書かれた紙が

同封されていたのでご紹介します。

 

香十徳について

1937年、フランスのルネ・モーリス・ガットフォセが

「アロマテラピー」を著すよりもずっと前に、

東洋では「香十徳」の中で香の効能について説かれていたそうです。

「香十徳」は北宋の詩人、黄庭堅(こうていけん)によって記された漢詩で、

日本では「一休さん」の説話でも知られる一休宗純(いっきゅうそうじゅん)によって広められました。

「香十徳」の内容は下記のとおりです。

 

1. 感格鬼神(かんかくきじん)・・・感覚を研ぎ澄まし

2. 清淨心身(しょうじょうしんじん)・・・心身を清らかにし
3. 能除汚穢(のうじょおえ)・・・よく穢れを取り除き
4. 能覺睡眠(のうかくすいみん)・・・よく眠りを覚まし
5. 静中成友(せいちゅうじょうゆう)・・・静けさの中に安らぎをもたらし
6. 塵裏偸閑(じんりゆかん)・・・忙しい時にも心を和ませる
7. 多而不厭(たじふえん)・・・多くても邪魔にならず
8. 寡而為足(かにいそく)・・・少なくても十分に足りる
9. 久蔵不朽(きゅうぞうふきゅう)・・・年月を経ても朽ちず
10. 常用無障(じょうようむしょう)・・・ 常に用いても障りはない

ネットで調べていて、私が見た中では一番評判の良かった

奈良県 長谷寺御用達の塗香。

天香堂さんの『極上』。

※会員にならないと購入できませんでした

こちらは、鬱金(ターメリック)と桂皮(シナモン)丁字(グローブ)の

香りが強くスパイシー系でした。

※成分表示はないのであくまで私の鼻の感覚です。

こちらも評判のネット上で評判の良かった

淡路梅薫堂の甘茶塗香。

こちらは鬱金(ターメリック)と甘い香りがしました。

※成分表示はないのであくまで私の鼻の感覚です。

こちらは淡路梅薫堂の甘茶塗香を注文するときに

塗香の香り見本を一つだけ選べるのですが(サービス品)

12種類あったうちの私が選んだ「清心香(バランスよし)」です。

 

3つの中では、この見本品が一番気に入りました。

爽やかな香りでした。

先日届いたごくらくや仏壇店さんのひょうたん型塗香入れに

セットされていたのもあわせたら、それが一番好きです。

 

やはり、こういうものは一番最初はネットではなく

実際に嗅いでみて購入した方がいいと思いました。

これからとっておきの、お気に入りの香りを見つけたいと思います。

 

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