廃道を詳しく紹介する『山さいがねが』というインターネットホームページがある。
廃道マニアの管理人よっきれん氏が全国の廃道やトンネルを探検し、それをホームページに掲載している。
朽ちた吊り橋や洞窟など、自身の危険をかえりみず突撃していく様は見るものを感動させ、廃道カリスマ的存在として崇められている。
そのホームページ「山さいがねが」に、我が茨城県の城里町の隧道について紹介していた。それは手堀りのトンネルのようであるが、こんな近くの城里町にもあるとは驚きだ。
気になったので、「山さいがねが」の情報を頼りに自分も実際に足を運んでみることにした。
廃道マニアのホームページ「山さいがねが」によると、城里町下赤沢の山中に手掘りのトンネルがあるらしい。1992年の古い地図を引っ張り出して見てみると、確かに地図上でトンネルの表記がある。
このトンネルの記号を目指して、探索することにした。
1992年の道路地図 ↓↓


このトンネルは城里町の山中の崖下にあり、道が皆無なのでどうアプローチするかが問題だ。
地形図を見ながら、比較的歩きやすい谷に沿ってに歩ってみることにした。
ここから山中に突入する。
【写真1】


谷沿いに、目的地へ進む。
雑草が生えていないので比較的歩きやすい。
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【写真2】

↓ ↓
【写真2】

ところが奥に進むにつれて倒木が激しくなり、バラが至る所に生えててチクチクと刺さる(ToT)
堪らずに進路変更。
↓ ↓
【写真3】

↓ ↓
【写真3】

現在地ここ ↓↓


| で、斜面をのぼる。 |
斜面を少し登った。 ↓↓


斜面を登ったら偶然にも廃道らしきものが現れた。
ここを道沿いに進む。
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【写真4】

【写真4】

| ――ついに隧道発見!!―― |
ついに発見した!
これが大沢隧道(仮称)で、いわばトンネルの跡である。
山の斜面にポッカリと大きな口を開けている。
写真だと小さく見えるけど実際はかなり大きい。
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【写真5】

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【写真5】

内部を覗いてみた。
持っていた懐中ライトで照らしてみる。
トンネルが深くて奥が真っ暗で見えない。
これは相当な長さだ・・・・
どのくらい奥に続いているのか・・・(´゚ω゚`U )
反対側は既に土砂で埋まっていて行き止まりらしいが。
中に入ってみようと内部へ進入を試みた。
しかし事前の情報通りトンネル内部は水浸しで、長靴を履いてはきたものの水深がかなり深く、長靴ごと水に漬かってしまいそうになる。
ヒザくらいか、それ以上まで水がありそうな感じである。
【写真6】
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帰り道だが、地図を見ると隧道右側の斜面を登ったすぐのところに道路が通っている。
崖だと思ってまわり道して訳だけど、この急斜面を登り切れれば時間短縮のショートカットで速攻で道路に出られそうだ。
で、急な斜面を頑張って登って、ショートカットしてみた。
| 速攻で出られた。 |
なんと!!
40分以上かけてバラに刺さされながら迂回してきたのに、5分もしないで道路に出られたじゃないかヽ(*゚O゚)ノ
最初からこの急斜面を行けば5分で到達できたのである。くたびれ損である。
のちに探索する人たちがワタクシのようなくたびれ損をしないように、明確なルートを以下に示しておく。
城里町下赤沢の県道225号線を大沢峠の方向へ。
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以下のルートで進む
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「鶏足山登山口」の看板のある所の斜面を真っすぐ下に降りる。


この看板が目印 ↓↓


という事で城里の山中にこのような隧道があったとは意外な発見だった。
しかしこの隧道は年代など詳細な内容が一切不明である。
鉄道が通っていたとか、車が通っていたとか様々な憶測があるがどれも定かではなく、詳細が気になるところである・・・。
この謎の隧道について、なにか情報をお持ちの方は是非お寄せくださいませ~~~(`・ω・´)ゞ