あの山何の山? 真冬の那珂盆地から山岳眺望&全山解析



 水戸市と那珂市の境界には那珂川によって削られた広大な盆地が広がる。

 この盆地は一面田んぼで遮る物がなくこの寒さが厳しい真冬には遠くの山が良く見えるため、展望台に登らずに山岳を眺望できる隠れ絶景のスポットだ。



那珂市中台の田園広がる盆地より遠くを望む。遮る物が何もない為、遠くまで視界が開ける。
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 遠くには様々な山が見えるが、しかしよっぽどのマニアでない限り「あの山は何という山で、どこぞのなんとかの山」、なんてそこまで意識して遠くを見ている人はいないだろう。

 普段何気なく見ている山々に目を向けてみるのもなかなか面白そうだ。

 という事で今回、那珂市中台の盆地から遠くの山岳を眺望して、そこから見える山々を可能な限り全部調べてみた。

 山岳地図とグーグルアース、グーグルマップ、などを駆使したが、茨城は特徴が無い低山が多く、分析は複雑さを極めた。

 視界の全山分析に3週間以上もかかってしまった(@_@。ぜーはー。。。。

 が、がついに完成した!!゚ヽ(*´∀`)ノ゚バンザーイ 自分で言うのもなんだけどわりと力作である。
 
 意外と面白いので是非ごらんください。






山岳眺望の観測地点は、水戸市と那珂市の境目の盆地から西・北西方向へ  ↓↓
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画像があまりにも大きすぎて、ヤフーブログでは表示できないので外部リンクでご覧ください


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『オリジナルの表示』をクリックすると原寸大で等倍に表示できます。※スマートフォンの場合は画質劣化のためダウンロードしてご覧ください ↓↓
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山岳スペック




  日光連山鳥瞰図

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■日光連山スペック■
山岳名所在地標高
日光男体山栃木県日光市2486m
大真名子山栃木県日光市2375.4m
小真名子山栃木県日光市2322.9m
帝釈山栃木県日光市・福島県南会津町・檜枝岐村2060m
女峰山栃木県日光市2463.5m




 栃木県日光市にある日光連山は2000m以上の高山が連なる火山帯。日光男体山はこの連山の中でも特にデカい!!そのため晴れた真冬には肉眼でも容易に判別でき、雪の模様が縦シマにできるのが特徴的。
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  栃木高原山

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■高原山(連峰)スペック■
山岳名所在地標高
釈迦ヶ岳栃木県日光市・塩谷町1795m
鶏頂山栃木県日光市1765m
中岳栃木県日光市・塩谷町1728m
西平岳(同上↑)1712m
剣ヶ峰栃木県那須塩原市/矢板市1540m




 栃木高原山は上↑の連峰の総称で、すべてひとくくりで「高原山」と称するらしい。この観察地点からは城里町住谷山が障害となって全容を望む事はできないが、釈迦ヶ岳と、鶏頂山、西平岳は確認する事ができた。
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 高峰と仏頂山

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山岳名所在地標高
高峰栃木県茂木町/茨城県桜川市519.6m
仏頂山茨城県笠間市430.8m




 高峰は栃木県茂木町と茨城県桜川市にまたがる山で、デカいので目立つ。手前には笠間の仏頂山が。
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 鶏足山と焼森山


山名所在地標高
鶏足山城里町下赤沢430.5m
焼森山栃木県茂木町423m




鶏足山は特徴が無く、ピーク(山頂)もハッキリしないため、判別は困難。この観察地点からも一応見えるという事で。
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 花香月山 (はなかりさん)

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■スペック■
所在地茨城県城里町塩子/栃木県茂木町
標高378m




 花香月山と書いて「はなかりさん」と読むらしい、ちょっとシャレた名前だ。しかしこの花香月山もピークのハッキリしない特徴が無い山ではあるが、山頂の左右両端に鉄塔が立っているので容易に判別ができる。この2つの鉄塔がある山は花香月山だと覚えておこう。
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 高田山



所在地城里町上古内
標高253.6m



 高田山の山頂には「NTT七会中継所」の鉄塔が立っているので容易に判別ができる。恐らくこの鉄塔が無かったらどこの山なのか分析できなかったであろう。山頂に登っても展望は悪く鉄塔以外に何も無いようだが、とりあえず自然があるらしい。

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 高取山と無名山の紅白鉄塔



山名所在地標高
高取山城里町錫高野355.8m
無名山36.491184,140.322930(座標)約185.7m



 高取山も特徴に乏しく判別が困難。そこで手前にある標高185mの無名山の頂上に立つ紅白送電鉄塔が目印にして割り出すと、後ろにあるピークの山が高田山であるという事が判明。この紅白鉄塔がないと、さっぱりなんの山だか分らん。 ↓ ↓
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 赤沢富士(あかざわふじ)

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山名赤沢富士
所在地城里町御前山
標高275.3m



 城里町御前山にある赤沢富士、富士山のようになだらかな裾野が広がる。特に特筆すべきところは無いが、県立御前山自然公園の中にありハイキングコースとして整備されているので、散歩気分で気軽にハイキングを楽しめそうだ。


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まとめ



 という事で、今回、山岳を分析して分かったのは、何気なく見ている景色だけど、遠くの山々に目を向けてみると実は色んな山が見えているという事がわかった
 
 てきとうに図で表すと以下のようになった。


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今回の観測地点から見える視界を地図に示す。※だいたいてきとうなので誤差あり。
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 最大距離は日光連山の直線距離約97kmは例外なので除いて・・・。

 普段見ている山々はだいたい直線24kmくらいまでの、地図に示したように栃木県茂木町と茨城県城里町七会の県境の山々であるという事であります(`・ω・´)ゞ!!

 これは新しい発見です。

 だいたいの方向が分かれば、夏に発生する雷雲の正確な位置を目視で割り出せるかもいや、視界が悪くて見えないか??

 日本本土に侵攻してきた仮想敵国の爆撃機の位置を割り出せるかも!?自衛隊に通報だ~~!なんて。

 是非皆さんも、何気なく見ている遠くの山を観察してみてください。いつも見慣れた景色がまた違って見えるかも!?