マッドマックス2』(Mad Max2:The Road Warrior)は、1981年公開のオーストラリアの映画作品。
『マッドマックス』の続編。前作のヒットを受け、約10倍の費用をかけて製作されたバイオレンス・アクション映画。
大国同士による戦争後の荒廃した舞台設定、モヒカンヘアーで暴れまわる暴走族などを描いた世界観は、1980年代全般のSF映画をはじめ多くの作品に影響を与えた(日本の漫画、北斗の拳もその一つである)。
「パニックの時代… 破れた夢… 荒野… だが、特に忘れられないのは― マックスという強い男だ」というモノローグから物語は始まる。
前作の直後に二大国間で勃発した世界大戦により文明は崩壊した。戦争に伴う中東地域の油田破壊によって枯渇した石油を巡り、凶悪な暴走族が日夜争奪戦を繰り広げている。元警官マックスは、改造を施した愛車V8ブラック・インターセプターに乗り、相棒である犬(オーストラリアン・キャトル・ドッグ)と共に、暴走族を倒しては石油を奪い、荒野をあてもなく旅していた。
放浪の中で出会ったジャイロ・キャプテンと名乗る男を連れたマックスは、周辺区域を縄張りとするヒューマンガスが率いる暴走族にたびたび襲撃されている石油精製所を発見する。精製所のリーダーであるパッパガーロは、ガソリンと引き換えに、石油を運び出すためのトレーラー探しをマックスに依頼。首尾良くこれに成功し製油所を後にするマックスだが、途中で暴走族に襲われ、重傷を負った上にインターセプターと犬を失う。駆けつけたジャイロ・キャプテンに救出され精製所で手当てを受けたマックスは、彼らが目指す「太陽の楽園」への脱出行の手助けを決意。暴走族との激しいチェイスが始まった。
前作にも増してハイスピードでのローアングル画面がスケールアップしており、カメラクルーが一体どういった仕掛けで撮影しているのかにも興味を引かれる。時代的にもSFXの要因は殆どなかったと思われ、超ローアングルやハイアングルのカメラワークが多用され、さぞかしカメラマンも命がけだっただろう。登場するマシンもまともな形で出てくるものは殆どなく、変に改造され泥だらけであり、そういったところは現実離れしてSF作品としてのイメージが現れているところだ。