心にしみる話② | やっぱり馬が好き~ふろむオーストラリア~

心にしみる話②

とあるネット相談掲示板に寄せられた相談内容からの抜粋です




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私は小5と保育園年長の娘の二児の父親です。

昨年より妻が入院しており毎日家事育児に奮闘しております。
幸い会社からは在宅勤務で良いと配慮していただいているので妻と子供のお世話の合間に仕事をしています。

長女が家の手伝いを良くしてくれて次女の面倒もよく見てくれるので助かっています。
次女も自分でできることは自分でやるようにしています。

2人とも家の中では普通に振る舞っていますが妻のお見舞いに行くと別れ際には泣いています。

それを見ると心が痛みます。


前置きが長くなりました。本題です。

今度次女の保育園のお別れ遠足があります。
当然お弁当は私が作るのですが次女から『三角おにぎりにして欲しい』とリクエストがありました。

私は1人暮らしの経験はありますが料理はほとんどしたことがなく結婚後も料理だけは妻まかせでした。
(一応掃除洗濯は私もしていました)

今は不細工ながらも何とか子供達に食事を作っています。

それでお弁当はごはんにふりかけ、おかずは冷凍食品に頼ろうかと
思っていましたが
次女からのリクエストによりおにぎりを握ってみようかと思いました。
(今までおにぎりは握ったことがありません)

いざ試してみるとなかなかうまくいきません。
不格好なおにぎりばかりで食べてみても力を入れすぎているのかお米がギュッと詰まっている感じでおいしくありません。

妻に聞いてみると

『形なんかどうでもいいのよ。愛情がこもっていればいいの。』と言われましたが
やはり形のきれいなおにぎりを食べさせてあげたいのです。

この前親子レクがあり私たち親子はパン屋さんで買ったパンを食べたのですが周りを見ると
お母さん方が作ったきれいなかわいいお弁当を食べています。

遠足は来週です。何とかそれまでにきれいな三角おにぎりを習得したいです。



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三角おにぎりの型なんてあったんですね。知りませんでした。目からウロコです。
こういうことに関してはどうしても男性は疎いですね。
明日早速100均ショップに行ってみます。

また三角おにぎりの握り方について具体的な書き込みいただき感謝申し上げます。

私は元々手先が不器用なのですが握っている間に形がいびつになり
それを修正しようと力を入れてしまうため固いおにぎりになってしまうようです。

長女曰く妻がおにぎりを作っているときはリズミカルにポーン、ポーン、ポーンっと
握っていたようです。わかるようなわからないような。

遠足は来週の木曜日です。それまでに何とかがんばってみます。

ちなみに卵焼きもリクエストされていましてこれも只今練習中です。
(目玉焼き、スクランブルエッグは朝食で作るのですが卵焼きは作ったことがないのです。)



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今日100均ショップに行ってきました。
本当にいろんなグッズが売っているんですね。
これならかわいいお弁当が作れそうな気がしました。

早速夕飯におにぎり器で作った三角おにぎりを出してみました。
きれいな三角に作れています。

次女は『わあ!三角おにぎりだあ』と喜び食べてみましたが
『これはママの三角おにぎりじゃない!』

長女が『このおにぎりもおいしいよ』と言っても
『ママの三角おにぎりがいい!』と言って泣き出してしまいました。

この数ヶ月ずっとママのいない寂しい生活をしていたのでその気持ちが
爆発したのでしょうか、しゃくり上げるように泣き始めました。

私が抱っこしてやり『ごめんな。パパもっと練習するから許してな』と言うと
『うん』と言いましたが泣きやみませんでした。そのうち寝てしまいました。

長女に聞くと『確かにママのおにぎりとは違うよ。回転寿司と回転しない寿司くらい違う。』


なるほどニュアンス的にはよくわかる。

『卵焼きも普通においしいけどママのふわふわな卵焼きには程遠い。』

なかなか手厳しい。




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週末お見舞いに行き妻にコツを聞いてきました。
妻のアドバイスとしてはおそらく形を気にするあまり力が入りすぎているのだろうと。
まずは形を気にせずにあまり握りすぎないこと、と言われました。
卵焼きについては練習するしかないね、と言われました。

皆様よりいただいたアドバイスとネットの動画を見ながら研究しています。

それとご指摘がありましたが次女は味はともかく妻の作ったお弁当が食べたいというだけなのかもしれません。
とにかくママが作ったものが食べたいと。

病院にご飯を持っていって・・・と私も考えましたがちょっと無理っぽいです。




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妻の病気の本当のことについては主治医と私と義父(義母はすでに他界しています)しか知りません。
妻には初期段階で発見し手術したので大丈夫だとは言っておりますが実際には非常に厳しい状況です。

来年長女の卒業式がありますが主治医からはその日を迎える可能性は極めて低いと言われております。

今月は次女の卒園式、来月は入学式がありそれはなんとか迎えられそうです。
できれば出席させてあげたいです。主治医も今の状況ならば出席は可能だろうと言っています。

妻や子供には悟られないように振る舞っていますが重い現実に押しつぶされそうです。
義父は憔悴しきっています。義母も同じ系統の病気で亡くしています。
(結婚前のことなので私は義母にお会いしたことがありません。)

毎日奇跡が起きることを祈りながら過ごしています。
それしかできない自分の無力さを呪っています。



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告知については悩みました。
逆の立場だったら告知して欲しいと思うのですが色々と調べましたが
メリット、デメリットともにありますので判断が付きませんでした。

義父と話し合った結果、告知しないという結論に至りました。
義父は告知には反対でした。
理由は義母のときは告知したそうなんですがそれが悪い方向に出たからだそうです。
義父は告知しなければ良かったと後悔しています。

義父から言われました。
『告知はしないでくれ。これは私からのお願いだ。妻と同じ苦しみを一人娘に与えたくない。』

最終的な判断は私にゆだねられました。
妻は精神的に弱いところもあります。告知に耐えられるかどうか・・・悩みました。
告知して残りの人生できる限りやりたいことをやらせてあげた方が良いのか、
それとも告知せずに生への希望を与えた方が良いのか。

私は後者を選びました。それで正しかったのか今でも迷っています。


明日は遠足です。



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今日次女は私の作ったお弁当を持って嬉しそうに遠足に行きました。

私は次女に嘘をつきました。
『このおにぎりはママが病院で握ったんだ。卵焼きはパパが作ったんだけどそれは勘弁してくれな。ママとパパのお弁当だ。』
『やったー!ママのおにぎりだあ~』
と大喜びでした。

お弁当は(本当は私が握った)ママの三角おにぎりと卵焼き。
前にレスで教えていただいたプチトマト、ブロッコリーで彩りを加えて後は冷食で。
それなりに見栄えの良いお弁当ができました。

実は昨日お昼にお見舞いに行ったとき袋にお米を入れてそれを持って行きました。
『明日このお米でおにぎり握るんだ』

妻はお米を受け取り目を閉じて胸の前でお米を抱いていました。
『はい。おいしいおにぎりになるように祈ったよ』

何の意味のない行為だとはわかっていますがママの三角おにぎりと言っても
あながち嘘ではないだろうと自分に言い聞かせています。

次女は遠足から帰ってくると
『ママとパパのお弁当すご~くおいしかったよ!』と満面の笑みで言ってくれました。
泣きそうになりました。


皆様よりアドバイスいただいたことを繰り返し感謝いたします。



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無事に遠足も終わり次女も大変喜んでおりました。
あらためて皆様に感謝申し上げます。

今週末はいよいよ卒園式です。今の調子だと妻も一時帰宅できそうです。

妻は自分の病状について気付いているかどうかは分かりません。
ですが妻は自分の母親の看病もしていたのでどういう治療をしてどういう症状だったのか
見ていたはずなので自分と照らし合わせてどういう状況なのか分かっているかもしれません。

今は病状も安定しているので私は『ひょっとしてこのまま回復するのでは?』
と淡い期待を持っています。私はただ奇跡が起きることを祈る毎日です。




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《2ヵ月後》


その後のご報告をいたします。

先月次女の入学式も無事に終わりました。次女の成長に私は胸が熱くなりましたが、残念ながらそこに妻の姿はありませんでした。

主治医の勧めで、三月下旬、家族でよく行った場所へ最後の家族旅行に行きました。無邪気に遊ぶ子どもたちには妻との大切な思い出になりました。

4月に入ると病気の進行による肝性脳症のため意識障害が強まる中で妻は「家に帰りたい」とひたすら訴えました。しかしその願いはかないませんでした。

妻の子どもたちへの思いは病床で私に託され、こう伝えました。

『これからもパパの言うことをよく聞いて真っすぐで明るく誰にでもあいさつのできる子で自分らしさのある人になって下さい』と。

次女には『ママは天国に病気を治しに行ったんだ』と言っています。さすがに長女は事情が分かっているので落ち込んでいます。

私もまだ悲しみから立ち直れてはいません。しかしいつまでも悲しんでばかりではいられません。目の前の子供達を立派に育て上げなければ妻に申し訳が立ちません。

まもなく運動会があります。また妻の三角おにぎりを握ります。




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ご訪問ありがとうございました o(^-^)o





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