輝き | やっぱり馬が好き~ふろむオーストラリア~

輝き

6年ぐらい前、不思議な人に会った事がある。



当時の私は、コンピューター会社のコールセンターでトラブルシューターとして働き始めて

1ヶ月ちょっと。


顧客は日本の企業や個人。



私の部署は ハードウェアの故障担当だったので、

PCの電源入れても起動しないとか モニターが映らない、マウスが動かない


などのハードウェアの修理対応をしていた。


お客さんに状況を説明してもらい、部品の交換が必要なので予測できるものを

自分で判断し、現地の技術員さんに連絡して 部品を持って交換しに行って来て貰う


というシステム。



例えばPCの電源入れても起動しない場合は 大概がハードディスクドライブかマザーボードの故障。


マウスが動かない場合は、マウス自体が悪いのか、

PC本体のUSBポートに問題があるのかを判別しないといけない。

モニターの場合も同じで、モニター自体か、繋がってるケーブルが悪いのか。




その日は日本がちょうどゴールデンウィークに入ったところで日本は祝日、

なのでコールセンターの受付も休み。


こちらオーストラリアは平日なので それを利用してブリスベンの本社で研修会があったので

ゴールドコースト支社に勤める社員全員でブリスベンへ向かった。


私にとって初めてのブリスベン本社。 嬉しくてワクワクしてた。

夜は 私の歓迎会が開かれるというのも聞いていた。


元々 先輩の車でブリスベンまで行く予定だったんだけど 車の調子が良くないので

電車で行くことに。


ブリスベンシティへ向かう電車はそのままブリスベン空港へ直結しているので

車内は空港へ向かう旅行者、観光客などでかなり混んでいた。



私たちは向かい合わせで座れて(シートがみんなそのタイプ)

最初は先輩とお喋りしていたんだけど

こっちの電車って『汽車』みたいに かなり音がうるさい。


周りの乗客の会話もハンパなかったので お互いの言ってる事が聞こえないので

駅に到着するまで 黙るしかなかった。


私は窓から外の景色をずーーっと眺めていた。



ふと、誰かが私の横に立った気がして(私の座席は通路側だった)

そのあと 膝の上にかかえていたバッグに何か入った?



あれ? 今の、誰だった?



前方で座席に戻る人がいて



そのあとバッグの中を見たら 名刺が入っていた。



?????



かなり乱筆なので(失礼) なんて書いてあるのか読めない・・・(>_<)



『先輩、なんかこんなものを誰かに入れられたんですけど、

今見てました?』


先輩も余所見をしていたので 何があったのか見てないみたいだった。



『なんて書いてあるでしょうね!』


うーん。。。 「You are」までは読めるんだけど、そのあとがわからん・・・




ブリスベン・セントラルの駅に到着し、私はその名刺を入れたと思われる人をチラっと見て

そのまま声もかけず 電車を降りた。その人はスーツケースを持ってたので空港へ向かうところだったよう。


見た感じ 私よりちょっと年上の男性。 なかなかカッコイイ(笑)





本社に到着する直前で 何が書いてあるのか判別した。




名刺には「You are beautiful」って書いてあった。


ビックリした。




下にはその人の名前とメルアドが またもや乱筆で書いてあって

3日間考えて そのメルアドにメールしてみた。



「何月何日にブリスベン空港へ向かう電車の中で、あなたが私のバッグに名刺を入れましたよね?」



2日後にその人から返事が来た。


彼はアメリカ人。ゴールドコーストでセミナーがあって、それに参加して帰国するところだったらしい。


かなりスピリチュアルな人で、それぞれの人の”神様”を見る事ができる能力が備わったとか

なんとか。



へ~~~~



で、なんで私に名刺をくれたかと言うと



写真を見ても、実際の私を見ても、もちろん私は決してルックスが良い訳じゃない。



でもね、その人には私の内面の


美徳(?)、強さ、パッション(情熱)、そして美しいエネルギーが見えたんだって。


私の中の輝き、それは暖かくて穏やかで慈愛のこもったエネルギー。

私の中の特別なものが見えたので


彼の上着のポケットの中にたまたま入っていた名刺に メッセージを書いて

私に渡さずにいられなかったと。


『あなたは美しい人です』 ってその後のメールにも書かれていた。




よくもまぁ こんな単語が次から次へと出てくるもんだと思ったけど


当時の私は悩みもいっぱいあって、

大好きな馬での仕事も離れていた時期で、

コールセンターでの仕事も慣れなくて毎日ヘコんでいるような状況だったけど



彼からの言葉でどれだけ元気になれたか。



彼は「You made my day on the train」って言ってたけど

でも私もそんな事言われて 自分に自信がついたっていうか

私もそう思ったよ。




6年前、そんな人に会いました。



その後しばらくメール交換をしたけれど お互いが忙しく

彼は彼で 奥さんと離婚して別の州へ引越しをしたので

(彼の離婚は私と会うずっと前から考えていたことらしい。奥さんと価値観が違うんだって。)



その後連絡が途絶えて今に至るけど。



英語力が今以上に無かった私は 彼からのメールをプリントアウトして


旦那に見つからないように 辞書を引きながら読んでたんだけど

その時のものが つい先日 書類入れの中から出てきました。



何回も引越しをしたので アレ、どこ行っちゃったんだろう??


とずっと思ってた物が出てくるって これも何かあるのかな。



その人に会ったのも、


元々私たちは車で行く予定だったし、

彼も電車を1本逃して(「おかげで飛行機に乗り遅れそうになったけど」って言ってた)



たまたま偶然 乗り合わせた私たち。



人との出会いって いろんな偶然が重なったものなのか


それともこれも必然だったのか。








それがその人にもらった名刺。



やっぱり馬が好き~ふろむオーストラリア~

パッと見、上に何が書いてあるのかわからないでしょ?


彼の名前とメルアドは 親指で隠してあります (笑)



彼がこのPeoplesBankに勤めてるわけではなく、たまたまこのカードがポケットに入っていたそうです。



帰宅して旦那に 「今朝こんなことがあったー!」って言ったら



ふ~ん。。。 ってビリビリに名刺を破かれて捨てられたので(←かなりヤキモチ妬き)


あとでこっそり拾って テープを貼って復元して

旦那に見つからないように プリントアウトしたメールと一緒に大事にしまっておいた。


(←その後失くしてたけど(汗))





今の私に 当時のその輝きがまだあるんだろうか。



その人が今の私を見たら 同じように感じるんだろうか



それとも


「みねっち、ずいぶん腐っちゃったね!」  って言うんだろうか(笑)




ご訪問ありがとうございました p(^-^)q



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