引退した競走馬のゆくえ
☆本日2つ目の記事です☆
気付いたら厩舎で働き始めて既に1ヶ月が過ぎてました。
今では 厩舎にいる50頭の個体識別も完璧、調教トラックまで輸送する馬運車が15頭乗りなので
3回に分けて馬運車が厩舎と調教トラックの間を往復するんですけど
その間にやらなきゃいけないことなど その他もろもろ 誰の指図を受けることなく
ちゃっちゃか やっちゃってるワケであります。
あ~ あたしってほんとにデキる!
さて今朝の出来事。
ワーホリでうちの厩舎で働いてる台湾人のリリアンちゃん(30歳)、
本国で障害者乗馬のインストラクターになるべく オーストラリアで勉強をしています。
なので競馬のことは 全く解りません。
解らないことがたくさんあるので 都度 教えてあげてるんですけども、
先週のレースで故障が発覚し、競走馬生活に終止符を打った馬が今朝 厩舎から出て行きました。
事情をよく知らないリリアンちゃん、「あの馬、どこ行くの?」と聞いてきたので
誰かが「もうレース出来なくなっちゃったからね、ドッグフードだよ」と教えたら
ショックのあまり泣き出してしまいました。
その後でうちの旦那が「リリアン、冗談だよ。 誰か面倒見てくれる人のところに行ったよ~」と
フォローして 彼女は安心してました。
私も正直 その馬がドッグフードの会社に送られたのか、誰か引き取って生涯面倒を見てくれる人のところに行ったのかは知りませんが、
競走を引退した馬が殺処分されてドッグフードになるか、クロコダイル・ファームに送られるか、数少ない動物園に送られることは しょっちゅうです。
日本でも同じですよね。
ただ、過去に私が働いてた厩舎から姿を消した馬達は 全頭 誰かのペットとして余生を送っているので
今回そんなことに遭遇したのは初めてでした。
この世界に長くいると そういうことにも 結構ドライでいられる。
感覚が無くなるわけではありません。
いちいち1頭1頭を気にしてたら 精神が持たないから
自然とスイッチが切り替わるんです。
ホームレスとなった犬や猫たちが世界中で殺処分されていますよね。
そういうことって 人間として見たくないし聞きたくないので ついつい知らないフリをする、
蓋をしてしまう、聞かなかったことにしてしまう。
でもこれが現実。
動物を取り巻く環境は 常に厳しく、
私たちはその中で【生きている】んですね。
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