ふて寝の日と秋華賞
スゴイな アパパネ!
オーストラリアであれだけ大外周ってくると 「あのヘボジョッキー、何やっとんじゃ!」ってかなり文句言われるんだけど、アパパネは違ったね。
なんだかまだまだ余裕のあった走り。 また楽しみな一頭が増えましたな。
京都競馬場の誘導馬達が着飾ってて、それもなんだか良かった。
オーストラリアでは誘導馬はいるんだけど、彼らは「Clerk of Course(クラーク・オブ・コース)」と呼ばれて、誰か一緒に居ないと走れないお馬さんの為に本場馬に出る時からゲート近くまで一緒に行く っていう役割とか、ジョッキーが落ちて放馬した馬を捕まえに行く などという仕事をします。レースの時はゲートの真横に立って、レース中は後ろから追いかけて行くの。放馬した馬を捕まえる為の用心にね。大抵が全身真っ白(または白い毛が多い)の芦毛の元競走馬で、乗り手は赤いジャケットに白いパンツ、黒の長靴(ちょうか)を履いてます。見た目もやる事もカッコイイ。 田舎の競馬場だと鹿毛の道産子みたいなずんぐりむっくりのポニーだったりする。あれ?ゴールドコーストにも鹿毛のポニーがいたかな? まぁそんな感じです。
本場馬入場前の地下馬道の中継を見てて、「やっぱ3歳牝馬」だな~。
思い出します前のボスのところで働いてた時に世話した3歳牝馬たち。どいつもこいつも暴れるので大変だった。。4歳過ぎるとだんだん落ち着いてくるんだけど、牡馬もせん馬も同様2歳、3歳時はほんとに大変。勤めてた厩舎は競馬場までちょっと距離があって朝の調教には歩いて連れて行かなくちゃいけなんだけども、行きはまぁまぁ大人しく歩いてても調教後はとても大変。
ギャロップの後は疲れておとなしくなるヤツと、さらに興奮して興奮状態のまま帰ってくるヤツとさまざま。それらを厩舎に連れて帰ってからサドル(鞍)を外して洗うのですが、2歳、3歳馬はたいてい興奮状態のまま帰ってくる。
右手で連れてきた馬のリードを持ってて、左手でライダーが下りた馬のハミにリードを付けて、ライダーが私が連れてきた馬に乗るのに、左手で連れて帰る馬のリードを持ちながら右手に持ってる馬のリードを外して手綱をおさえつつライダーの足上げをやってあげるという、慣れれば簡単だけど初めはかなりテンパル事を私達はやってのけます。この時点で帰って来た馬もこれから調教する馬も暴れることがある。そうなると誰か通りすがりの人のヘルプが必要。
連れて帰る道のりも、馬達は道端で飛んだり跳ねたりしてくれるから大変ですよ。
競馬場の前の道はドライバーにとっては都合の良い「近道経路」なので交通量が結構多い。朝5時~6時でも割と車が走ってます。
制限速度40km/hを守る車なんか殆ど無いから、すごい勢いで車がぶっ飛ばしてくる。その度に馬も飛び上がって連れて帰るのはほんとに大変だった。 時々、飛び上がってる私の馬を見て減速してくれるドライバーもいたけれど、大抵の一般人は競走馬がどれだけ危険なイキモノであるかを知らない。 なんとも迷惑な話です。私もドライバーに向かって「Slow down, you idiot!!」とAbuseしまくり。
普段から口の悪い旦那のコトバをいっぱい覚えてしまいました。これは英単語を覚えるのにかなり悪いたとえですのでみなさんはマネしないように。
そんな風にして早朝からテンパった日の午前中はたいてい「ふて寝」です。イライラ度は寝るまでおさまりません。
今日は朝からショック。
小学生の頃からお馴染みの近所の美味しい和菓子屋さんへ、念願の「抹茶クリーム大福」を買いに行ったら なんと! 昨日で製造・販売終了。季節ものの大福だったんですね。
がーーーーーーん
一生食べられないかもしれないのにー!! だって次回いつ日本に帰れるか解らないじゃないですか。大きな厩舎で働き始めたら、9月からG1レースに向けての前哨戦が始まって11月のメルボルンカップまで忙しいからこの時期には帰れないし、8月の猛暑の中 日本に帰りたくないし。。。
あ~ ほんとにショック! 昨日の夕方その和菓子屋さんの前を通ったのよ。「もう売り切れてるよね。明日来よう~」と思って止まらなかったー。
すごく悔やまれる。 ほんとにくやしい。キー! 大統領の家にもM女史にもお土産に買っていったのよ。なんでアタシは食べられなかったのー!!
6月のジメジメ梅雨の中 日本に来なくちゃダメかな~。 あとで検討しよ。とほほ。
悔しいので ふて寝します。 みなさん さようなら。
本日はご訪問頂きまして、ありがとうございました (>_<) クヤシイ。。