常々思っていたこと
日本に来てから2週間である。
TVのニュースを見て気になるのは、20代の若者による「ムシャクシャしてたから やった」、「カっとなってやった」という犯罪が毎日のように起こること。
そんなんで放火したり殺人しちゃうんだ。
オーストラリアではそういった犯罪はあまり耳にしない。 あっちの若者は何をしているのか。
彼らは酒とドラッグでウサを晴らしている。 殺人・放火がないだけマシなのか?
彼らはボトルやガラスのコップを割って、その割れた部分で人を襲う。 襲われた方は たまったもんじゃない。
なので、ここ最近はパブではプラスチックのコップに変わったけれども、酒を飲みすぎて暴れまわる若者は多い。 土・日だけで100人以上逮捕される。 そんなのが毎週起こる。
パブでドラッグ(スピードとかそういった化合物系)を飲みながら酒を飲むので、酔い方もアタマの壊れ方もハンパじゃない。
ゴールドコーストの酒場ではマリファナなんてかわいいもんだ。「ハーブだ」って言ってますから。
マリファナを持ってるだけでは捕まらない。売買したら犯罪になるけれど、警察官だってやるし、みんな罪の意識なんて全然無い。
先月は ゴールドコーストの警察官大勢が、ドラッグ容疑で捕まった。「調査中」だったけれど、あれからどうなったかな。
でもそんなの予測できてた。 なんかヤバイことやってんじゃないって思ってたので、それほど驚かない。
馬で働いてる人達は、他に楽しみが無いからドラッグをする。前に、レースからの帰りに馬運車のトラックの中で他の厩舎の女の子達がお酒を飲みながら「今度 欲しいんだけど」、「明日の朝 ウチに来なよ」とかいう話をしてるのを聞いて、ヘドが出そうだった。
ジョッキーとトラックワークライダー(調教乗る人)はドラッグ禁止である。抜き打ちで検査があるんだけど、大抵「今度の月曜日尿検査やる」っていう情報が流れるので、捕まるヤツは少ない。
厩務員(グランドワーカー)と調教師はそんな検査が無い。「全員やれよ」って思うけど。
ホテル勤務してた頃も、入社のオリエンテーションで、「道端に落ちてる注射器に注意」って言われた。使用済みの針がよく転がってるので「あたしはサンダルで街もビーチも歩けなくなったわ」と女性の人事部長が言っていた。
ゴールドコーストにいた9年間、そんなことをしょっちゅう聞いていたのでもうほんとにウンザリだった。
オーストラリアには、30年・40年も住んでる人がいっぱいいて、「若い時の苦労は買ってでもしろ」ってよく言われたもんだって話していた。
「英語喋れるなんて、スゴイよね~」って日本に帰ってくると言われるけど、周りに日本語話す人がいないし、英語喋んなきゃ生活できないんだから話せるようになるしかないじゃん。
一生懸命英語しゃべってんのに
「なに? オレは日本語喋んないから わかんねーよ」 って何度言われたことか。
旦那にじゃないよ、他人に言われるのよ。これ以上の屈辱は無くて、悔しくて悲しかった。
仕事も頑張った。私が働いてた所は、ボスが言わなきゃ誰もしないところだった。各自担当馬制 ではないので、レースや調教で馬がケガをしても放っておかれる。 誰も手当てしないとボスがブチ切れるし、当の怪我した馬が可哀想じゃん。自分で消毒してバンソコ貼ってなんてできないんだから。
誰もしないので 私が最後まで残っていろいろやった。バンデージの巻き方は習った訳じゃない。他の人が前にやってたのを見よう見まねで、でも翌日直されなかったからあれで良かったんだって、自分で学習していった。そのうち新しく入った人達が「ねぇ、この馬怪我してんだけど、何塗ったらいい?」って私に聞いてくるようになった。
私が通ってた競馬学校の後輩たちがうちの厩舎へ研修に来る事が増えて、最初は英語の通訳係だったけれど、そのうち「あの子たちに指導、よろしく」ってボスから任された。なので、学校では教わらなかった事をできるだけ教えて身につけて欲しいと思った。
レースに持っていくバッグが汚なかったら洗うし、備品の整理とかストックの無いものをボスに買ってって頼むとか。各馬房に馬を繋ぐクリップがあるんだけど、ロープが切れてたら直すとか、馬が餌箱を毎回ひっくり返すから餌箱を柵にロープでしばる とか。 数え上げたらキリがないけど、誰もやらないし誰かがやらないといけない事だからボスの元で働いた3年間、せっせとやりました。
それが旦那にも同じことが言えて、旦那のところも他に5人いるワーカー誰もやらないので、私たちが厩舎の2階に住まわせてもらってるっていう負い目もあって(他の4人も住んでるけど)、うちの旦那はいつも遅くまで残って仕事してたよ。
誰かに評価してもらいたいんじゃない。全部自分の為、雇い主の為。
だってそれでお給料もらってんだもん。調教師が1人で全部できないから人を雇うんじゃん。やるべき事はやらなくちゃダメじゃん。
功を奏したか、私の場合は去年ゴールドコースト競馬場から「Strapper of the Year」という名誉な賞を頂きましたけれど。日本語だと「年間最優秀厩務員賞」って感じ?
旦那のところも、調教師は2年連続ゴールドコーストでリーディングトレーナーに輝いた。その人は、「私は優秀なスタッフがいたからこそレースに勝ち続ける事ができた。彼らの苦労無しにこれは得られなかった」って言ってる。
何が言いたいかっていうと、「若者よ、大志を抱け!」
若いうちにいろんな所へ行って、いろんな事をして、いっぱい苦労もして欲しい。
先日、ある大学生の男の子からメールが来た。来年1年間、大学を休学してオーストラリアへワーホリで行きたい。どこどこで働きたい。と。 私のブログを読んで興味をもったらしい。
スバラシイ このブログ! じゃなくて、 スバラシイ その姿勢と根性!
いいねぇ~ こういう若者がもっといっぱい どんどん増えてくれるとおねーさん(?)も嬉しい。
若者ばかりでなく、年齢に関係なくなにか新しい事をする、一生懸命するっていうのはスバラシイと思う。
お気づきの方もいるだろうが、今実家には母が居ない。 ちょっと体調を崩して入院中。
初めて聞いた時よりだいぶ良くって、毎日外を散歩している。そして食事がすごく美味しいと喜んでいる。
私が予定を変更して早めに日本に帰って来たのはこの為である。 予定通りでもよかったんだけど、旦那も旦那のママも「早く帰れ」っていうし、まぁあっちに居ても心配だったし、意外にも母に「帰ってくるな」って言われなかったので じゃぁ帰るかと。
この35年間、実家で炊事なんて1度もやった事無かったんだけど、誰もしないからやってる訳です。人間、なんとかできるもんだ。
母のところへは2,3日に1度くらいで行っている。チャリで30分の距離である。別にしょっちゅう行かなくてもいいんだけど、私がヒマだから行ってるだけ。┐( ̄ヘ ̄)┌
昨日、朝のNHKの番組で「ママチャリでダイエット」をやっていたので、今日から実践してみよう。
「あれ持ってきて」 「これ持ってきて」とリクエストがあるので洗濯物と一緒に持っていく。にーちゃんとおやじじゃアテにならないので、娘の私がやった方がはっきり言って早いし物解りも良い。
外を歩いてるっていうから、今日は帽子も一緒に持って行くことにしよう。
っていうか、どんどん物が増えて退院する時にはスーツケース1個じゃ足りないかも。。
では、これから布団をひっくり返して洗濯ものを取りこむので 今日はこのへんで。
ご訪問 ありがとうございました :*:・( ̄∀ ̄)・:*:
あ、忘れてた。
凱旋門賞。TV中継やってたのかなぁ? ネットでラジオで聞けたのに、すっかり忘れてた。
昨日の朝ニュースでちょっとやってたんだけど、ナカヤマフェスタ、パドックから本場馬出る時 なんか意気込んでましたね! アタシもあんなのしょっちゅうでした。花壇に落ちた事も、破壊した事もあります。だって馬がウルサイんだもーん。470kgのモノ引いてんだもん、真っすぐ歩いてくれないから仕方ないじゃないかー (/ω\)
いつか近い将来、日本の馬が凱旋門賞を制覇しそうな勢いですね。
オーストラリアでも日本人ジョッキー達みんな、頑張ってます。 高校を中退してジョッキーになった男の子に7月にサンシャインコーストの競馬場で4年ぶりくらいに会った。来た時はまだ16か17歳だったのに、今じゃずいぶんたくましくなってて、ああいう若者を見るのはとても嬉しい☆