My Family Diary -1280ページ目

いたたまれない事件の数々 ②

はるさめさんの”秋葉原・・・!という記事に触発されて被告の家庭環境に興味を持ち、


親はどんな育て方をしたのか?


兄弟の関係はどうだったのか?


を知りたくてネットサーフィンをしました。



私が辿り着いたページは


来栖宥子★午後の午後のアダージオ

http://blog.goo.ne.jp/kanayame_47/

「秋葉原通り魔弟の告白」


平成20年6月28日と7月5日に週刊現代に連載された記事です。



読んで行くうちに何ともやりきれない重苦しい気持ちになりました。


小学校低学年、犯人の受験期に入るまでは平凡で、それなりの団欒もあった家庭。


社会的には成功していても家庭では存在感の薄い父親。


子供に輝く未来を与えてやりたいからとはいえ、異常とも言えるような教育ママぶりを発揮する母親。


・・・・なんだかうちと変わらない・・・・一歩間違えると????



以前読んだ本に、引きこもりや摂食障害の根源は家庭内暴力や道を踏み外す子供たちと同じ。


真面目で、優しく、思いやりがあるため外に向かって攻撃することが出来ず家にこもったり、


自分自身に向かって攻撃をし、ひたすら自分の体を痛みつける、とありました。


これを考えると非社会的な事件を起こしてしまった子供たちも同じ、哀れでなりません。


どこかで誰かに気付いてもらい軌道修正はできなかったのでしょうか?



この加藤被告の母親は


異常なスパルタ式を発揮して被告を高校までは受験校に入れたものの大学は失敗(というより犯人の反抗)、


次にエネルギーを注いだ弟も高校で自分の家庭の異常さに気付き不登校になり、


愛するわが子を二人も潰してしまったのです。


大学で家を離れた犯人にはそのチャンスは無かったけれど弟には


「お前たちがこうなってしまったのは自分のせいだ」と謝罪したのです。


この言葉で弟は救われ、母親を許し、社会人として自立することが出来ました。


電話でも手紙でもいい、母親が犯人である兄にもこの謝罪の気持ちを伝えていたら状況は変わっていたかも知れません。


記事には犯人の家庭に降りかかった(とくに弟に)犯罪者の家族という前途多難な今後の生活も垣間見えました。


東野圭吾の「手紙」という小説を思い出しました。

弟の学費を工面するために罪を犯し、刑務所に入っている兄と、

その兄の為に社会的な制約を余儀なくされている弟の苦悩を描いている本です。



次に巡り合った記事


「あなたの子供を加害者にしないために。」 中尾英司

http://nakaosodansitu.blog21.fc2.com/blog-entry-1066.html



少年犯罪・家族事件簿目次から「秋葉原通り魔弟の告白」に入ることが出来ます。


共感できる鋭い分析に新たな発見も。


とても勉強になりました。


子供の為を思ってひたすら突っ走ってしまった母親。


ただ気がつくのがあまりにも遅すぎた。


でもこれって他人ごとではありません。


お子さんがちょっと立ち止まって足踏みしている状態にある親御さんに読んでもらいたいですね。


今日は重~いテーマになってしまいました。