考えさせられること
バッド•ライヒェンハレというドイツバイエルン地方の保養地の公園です。
重いタイトルなので明るい写真を使ってみました。
私達が先日急にドイツへ行ったり、一週間後にボストンへ行く事にしたのには理由があります。
2人で受けた3月の人間ドッグで夫の膵癌マーカーが基準値を超えていたのです。
選りに選って一番タチの悪い場所

精密検査の結果が出るまでの毎日は非常に重苦しい雰囲気でした。
幸い今の所ガンの所見はないけれど引き続きチェックはしていく事になりました。
私達はもういつどうなっても不思議ではない年齢なので動けるうちに楽しむ事にして急遽チケットの手配をしたのです。
実際に癌を身近に感じて色々考えた事があります。
14年前に夫の母が多発性骨髄腫で亡くなった時。
放射線や抗癌剤の治療で徐々に衰えていく姿を目の当たりにしました。
当時はそれらの治療をする事に全く疑問は持っていなかったのです。
最近夫は様々なグループの仲間と呑んだりゴルフしたり、カラオケ大会に麻雀と楽しい時間を共有しています。
そんな中、学生時代の友人の一人に約1年前に告白されたのです。
実は約1年前に胆管癌で余命3ヶ月の宣告をうけたと。
多分手術は無理だったのでしょう。
その方は放射線も抗癌剤も一切使わない事を選択しました。
民間治療も試していないそうです。
ただ定期的に入院して胆管の治療をしていらっしゃるようです。
グルーブの中では公言していませんので詳しく知っているのは夫だけ。
今でもお元気にグループの呑みに参加し、
夫とはニ人会と称して毎月有名な居酒屋巡りをしています。
余命宣告を受けて約2年になり、
ドクターからも何か民間療法でもしているのかと聞かれるそうです。
お会いすると全く健康そうでお酒も強く2人で呑みまくっています。
今日も夫は約束の上野へ出かけて行きました。
深い話もしているようで、お互いにこんな状況が長く続く事を願っているようです。
彼を見ていて最近私達も放射線や抗癌剤の治療に疑問を抱き始めていたところでした。
癌の種類や、若くて進行の早い方の場合と、
私達の歳になって発症した場合とでは対処の仕方も違うと思いますが、
深く考えさせられるテーマです。
そして一時期話題になっていた慶応大学病院近藤誠医師の本をもう一度真剣に読んでみようと思いました。
とにかく元気で動けるうちにやりたい事を実行に移すのが一番という結論に達したのです。