この前、写真部のスタジオを掃除した時の事。
奥から古いラジカセが出てきた。
「古いから捨てよう。」
ということで粗大ゴミと一緒にまとめておいた。
つい最近になって。
スタジオで作業している時、音楽が聴きたくなって
そのラジカセを引っ張り出してきた。
コンセントを挿してスイッチを押すと、電源がついた。
CDがかけれるみたいだったから、
先輩に焼いてもらったエレクトロCDを持ってきて、再生ボタンを押してみた。
でも、なぜか動かなかった。CDも回りもしない。
「古いからなぁ・・・」
と思いつつその時は諦めて作業を続けた。
作業がひと段落して、
ふとさっきのラジカセに目をやると、
白いカセットテープが入っているのが見えた。
CDが動かなかったから、ダメ元でカセットの再生ボタンを押してみると、テープが回り始めた。
どうやらテープの方は生きていたみたいだ。
サーというしばらくのホワイトノイズの後から、
優しいメロディが流れてくる。
聴いた事ない曲だったけど、どこか懐かしく、つい聴き入ってしまった。
声が解けて。耳で息をする。
5分ぐらいだろうか。
ガチャンという音とともにその音楽は止まった。
現実に帰ってきた。
僕はすぐに「巻き戻し」を押して巻き戻るのをじっと待ち、止まるとすぐに「再生」を押す。
またしてもやってくるホワイトノイズから、懐かしい音楽へと繋がる。
そして止まる。
僕はそれを5、6回繰り返した。
昔の音楽は確かにここにしっかりと生きていて、
新しい世代へとしっかりと受け継がれていくのだ。
後世への継承。
僕は音楽と出会い、共に生きていく。
これからも、ずっと。いつまでも。
あとでそのカセットテープを取り出すと、
日に焼けて薄くなってたけど、
jungle smile/同じ星
と書いてあるのが分かった。
おやすみ。