~モーニング③~ | のぶろんの秘密基地

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Negiccoと東京女子流をメインにしつつ
はぁぽんちゃあ…

「おはようさん」

入るなり声が聞こえてくる。この店の主だ。
主はそう言うと店の奥に入って行き「おーい」と呼んだ。





店内を見渡してみるとアンティーク調で統一されていて、テーブルは一本の樹を主自ら削り出したものだ。
小さなシャンデリアが天井からいくつかぶら下がり、温かみのある黄色を部屋に振りかける。


僕はテーブル席で新聞を広げるサラリーマンを横目に歩く。

(少しキテるな…)


そしてカウンターの左端から二番目のいすに座る。
窓から外が見えるこの席が僕の特等席である。
特に何が見える訳でもない。


ただ外が見えるだけでいいのだ。




しかし最近はほとんど見えなくなっている。





少し前から主がどこから手に入れたかツタを育てはじめ、それを店の壁に絡めだしたのだ。
主曰く、老舗の喫茶店にはツタが付き物らしい。
全く、どこで覚えてきたんだか。


今では3つある赤窓の1つを飲み込んでしまい、覆い尽くさんとばかりに2つ目に手を掛けている。





そう、

奴が食ったのは僕の窓なのだ。





「おはよ。」

そう言って奥から出てきたのは一人の女の子。

「おう」

軽く挨拶を返す。

髪を束ねながらカウンターまで来ると

「何にするん?」


「いつもの。」





「いつものって何よ。」

「決まってるやろ。トーストコーヒーライス大盛り。」


「変な組み合わせ。」


「変で結構。」





くだらない、いつものやり取り。













そして朝が来る。


つづく。