PCを整理していたら、長男の高校卒業前、保護者代表の言葉をと・・

下書きを打ち込んでいた文面がでてきました。
(実際は200文字程度抜粋)





「陸上部に入る」
そう決意し、小中学校と続けてきた剣道にピリオドを打ち、初心者ランナーの生活がスタートした。3年生1名、部員合計2名。先輩が引退してしばらくは1人だけの練習が続いた。
「全力で支えてあげたい!」と親のスイッチが入ったのは、初めて参加した競技場でのレースの日。
初舞台をビデオカメラに収めようとわくわくしながら録画ボタンを押した。
スタートの音が鳴り響く。
数秒後、「えっ!」と、私の手が止まる。他校のレベルの高さにショックを受けた。その後、カメラを持参することは二度となかった。

ランナーを育てる為に私にできることは何だろうかと素人が頭をひねる。
本を読みまくった。そして食生活を改善、管理していこうと奮闘の毎日がはじまった。主食を白米から分づき米や雑穀に変えた。彼のお弁当のご飯は茶色で副菜も地味で彩りに苦労したが果物で何とかカバー!!おやつ類も厳しく制限。
まるで昭和の子供のようだった。
さすがに2年の終わりには親子ともにそれぞれの疲れが出て、学校食堂に切り替えた。あったかい出来立ての料理は本当にありがたかった。
あたたかく見守り、ビリの時こそたくさん褒めてあげた。走る。走る。ひたすら真面目に走る毎日。地味だ。体脂肪率大丈夫?というくらい痩せてきた。
剣道を始めた頃から「継続は力なり」、「やればできる」を合言葉にしてきたが、結果の出ない日々に心が折れそうになった。
時々、グランドで練習している生徒さん達の練習をそっとのぞかせてもらっていた。どの部の子も頑張っている。こんな姿を見ると子供を怒る親御さんなんていないだろうなと思った。結果より過程だなあと感動したと同時に生徒さん達から元気を頂いた。
地道に練習をこなし、徐々にタイムが縮まってきた。陸上のハードルは高かったけど、ささやかながら校内マラソン大会を念願の1位で完走できた。
一生懸命な後姿に思わず「うさぎとかめ」が浮かび胸があつくなった。
地味でいい!と思った。そして無事引退。
廃部かな?と思っていた時に後輩の入部は本当に嬉しかった!!
また、全国に名を挙げている山田高校女子陸上部の皆さんとの合同練習はありがたく、先生方には、共にご指導いただきましたことを誇りに感謝の気持ちでいっぱいです。
心から「ありがとうございました」

さあ、手探りだらけだった子育てがそろそろ千秋楽を迎えます。

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息子18歳、私、親になって18歳。
子育ては親育て。
子は親の背中を見て育つとは言うが、立派な姿を見せられなかったことに、春から遠い地で一人暮らしをする息子との生活が少々名残惜しい。

         





心豊かに自分らしく、凛として、進んでいってほしいと願っています。
私は、一番の応援団応援