IMAGINE FUTURE ターニングポイント

昨日のイベントでこれから社会に旅立つ皆に送った言葉です。

いつもここに書いてあるようなことですが、人前でしゃべるのと書くのでは全然違いますね。

話すのはやはり苦手です。

avex 仕事は仕事で遊びは遊び


人生のターニングポイントはその時点では把握できないものがほとんどでしょう。


過ぎ去った時に考えてみればあれがそうだったのかと思うようなもので、


また何度もある人もいるでしょう。


ただ、自分の人生における最大のターニングポイントはどこだったかは、


死ぬ直前にわかるのものではないでしょうか。




僕はレッドクリフにもあるように信じる心が大切だと思います。


裏切るよりも、裏切られることのほうが僕は楽だし、裏切っていった人に対しては


かわいそうな人だなと思い割り切って考えられるようになりました。


僕がそう考えるようになったのは最近ですが、


きっかけは11年前の浜崎あゆみが言った一言からでした。


当時彼女は19歳。


デビューしたてのときに反感を買いものすごく、嫌われた時期がありました。


もしかしたら今の若い人はあゆがデビューしたときに世間から


嫌われていたことなど知らない人も多いかもしれませんね。


掲示板などでは彼女に関しての酷評も多かったのですが、


ある時スタッフからも彼女の悪口が聞こえてきたときに彼女が言った言葉は


「かわいそうな人たちだね。きっとなにかあったんだよ」と一言つぶやいただけでした。


僕は振り上げたこぶしを落とすところがなくなってしまって困った覚えがあります。


彼女の言った言葉の真意を理解するのには、


年上の自分のほうがはるかに時間がかかったと思います。





エイベックス20年間いろいろなことがあり、


今思えばいくつものターニングポイントを乗り越えてここまで来たような気がします。


必ずしもそうではないですが、ぼくらの場合のターニングポイントは


常にピンチと言えるようなものが多かった気がします。


しかしそのピンチを乗り越えチャンスにつなげるという繰り返しの中、


自分もエイベックスも成長してきたのではと思います。


設立20年前から小さなピンチをチャンスに変え、


一歩一歩目の前にあるちょっと頑張れば手に入りそうな夢を目標に


日々、努力してきた仲間たちとの日々はレッドクリフに通じるものもあります。


20年前の設立時に今のエイベックスなど僕には想像もできませんでした。


だけど、今に至ったからと言って楽になったものなんてひとつもありません。


毎日毎日、悩んで苦しんで死んでしまいたくなることなんて今でも年中です。


苦しみはその人の限界まで際限なく襲いかかってきます。


それに我慢できなくてあきらめてしまった人はそこまでです。


あきらめたという事実は、自分にだけは嘘をつけない事実として必ずその人、


自分自身の心に残ります。


まけたくない、あきらめたくない、だから、がんばる。


僕なんか、くじけまくりながらも、周りの仲間や友人に支えられて生きています。


やっぱり人は一人では生きていけません。


会社や社員、アーティスト、ファンの方たちに本当に感謝しています。


普段、人は器の大きの問題だとか偉そうなことを僕はよく言っているのですが、


実は自分自身に言っているといってもいいほど


まだまだ器の小さな腹のすわっていない人間です。




人は何のために生きているのか。


人はその答えを見つけるために生きている、と


何かの本で読んだことがあります。


だから、これからも苦労の連続でしょう。 それを仲間たちと乗り切っていこうと思います。


自分の器のサイズを超えたピンチをこれから、何度乗り切りチャンスに変えるか、


あなたの人生はあなた次第です。