我が家の雛人形
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我が家には無いんですけど。
無いんですけど、何となくギターをお内裏様とお雛様風に並べてみました。
ね?
(一番上の二本が青赤(お内裏様とお雛様のつもり)逆転してるのは、わざわざ入れ替えるのが面倒臭かったからです。今になってこの文章を打ち込むほうが余程面倒臭かったです。[爆])
うちは青色と赤色のギターが多いですね。
ま、割といつものうちのギター風景です。
お内裏様の御内裏とはそもそも皇居のことを指していて、つまり御内裏様とは天皇陛下のことだそうですね。
そうすると向かって右側のおひな様は皇后陛下のことですかね。
でもお二人とも、というか、ひな壇のお人形は全員、総じておひな様なのだそうです。
小さい人形 = 雛人形
なるほど。
御内裏様とは正しくは、御二人揃って内裏雛(ダイリビナ)と呼び、正しくは其々を男雛、女雛と呼称するみたいです。
勉強になるなぁ。
それでこの前ですね
新たにインレイ製作を引き受けてくれた工房から、指板のインレイの仕上がりイメージ画像を作られて来たんですよ。
これは一度お見せしてるので晒してしまいますけど、(例によって12フレット部インレイはスライムで隠蔽してます)
なんかちっこい星々がそこはかとなく可愛いでしょ?
いえ、この可愛さはなんか雛人形にも通ずるものがあると思い…それで何となくここに話を繋げてみました。
ボツにするからついでにこれも出しますけど
特に5フレット辺りなんかは有無を言わさずにボツですかね。
以前に一度引き受けてくれたインレイ屋さんから製作を断られて、
それでこの指板材を造ってもらった工房にインレイ製作の相談をしたんですね。
そしたら
「(インレイは)コンピュータの造る精度に人間は勝てないことが判って以来やる気を無くしたし、うちはそんなところで違いを出して売りにしようとはちっとも考えてない」
だって言われましたね。
私も自身の意趣設計したギターに対してそう考えてました。
せっかく世界で誰も考えにも浮かばなかったようなギターを創っといて、インレイに人の目を行かせたくないって思いながら製作当初は思案してましたね。
インレイよりもギター自体のアイデアのほうが較べ物にならないくらい凄いって思ってました。
だって本当にああいうギター無いんですよ。
以下はああいうギターとの比較画像です。
そしてこれらは私の好きなギターでもあるのですけど、
これらのギターには共通項があります。
それは…
ピックガードがボリュームノブやレバーにかからないように形が作られているように見えるということです。
純粋に意匠上のこととしてデザインされてるというのもあるかもしれませんが、これらのモデルは恐らく意図的にコントロール系を避けていると思われます。
きっと造り難いものがあるんだと思います。
コントロール系統を表ザグリで収めるピックガード一体型のストラトとは、こういった裏ザグリ仕様のギターと完全に分けて考えているのでしょうね。
そこでひとつ悲しいことがあります。
これがそのああいうギターですが。。
私はアーチドトップボディでそれをやり仰せているのに、今まで誰からも質問の一つも投げ掛けて来ないのです。
このギターのコントロール系統は裏ザグリ仕様で、ピックガードを外しても表側から露出してしまうザグリは一切ありません。
ピックガード一番左下の尖ってる部分のビスなんかは、
「実は宙に浮いてるんだよ〜 横から見るとこのビスが実は長いシャフトで、P.G.からボディまで貫いてるのが分かるよ〜」
なんて言って、誰一人に対してこれ見よがしにドヤれたり出来ないのです。
クスン。
え?
わざわざ綺麗なトップ材貼っておいて、
しかも美しいアーチドトップに仕上げておいて、
敢えて誰もピックガードなんか付けたいと思ったりしないって?
しかも裏ザグリ仕様でピックガード付ける意味すら元々無いじゃないかって??
世間がお内裏様とお雛様を気持良く間違えてるんやから、ワシかてこれくらい気持ちよく間違えててもええんちゃうか!
道理で技術的にも意義的にも発想的にも誰も作らない訳です。
(技術的にはオーダーメイドでもESPの工場ラインでは再現不可能かもしれないと、これを施工した担当リペアマンからは言われてます)