住宅街の路地に車を止めて仕事してたら

「すいません。」と背後から声が。

振り向くと小型犬を連れたおばちゃん。

「すいません、ここに何かありますか?」

「あ、ごめんなさい。工事に来てて車を停めさせてもらってます。」

するとおもむろにおばちゃんは身体を少しずらして

「ここを歩けば工事してませんか?」

ここで俺は「あ・・」と気づきました。

おばちゃんの手には白杖が握られてました。

 

たぶんこの道はいつも通る道なんだろう。

それが今日は工事車両がある。

いつもと違うからおばちゃんはそりゃ戸惑う。

おばちゃんにとっては車もそうだけと、

”工事してる”から他に材料やら工事箇所やらがあるかもしれない。

だから自分の身体を向けて、ここをまっすぐ行けば大丈夫?と聞いたわけです。

 

まっすぐで大丈夫ですよと言いかけたんですが、

「いや、おばちゃん危ないから判る所まで手ひこうか?」

「すいませんおねがいします。」

 

手をひこうとしたんですが、おばちゃんは肘を持たせてくれと、

俺の左肘のあたりを軽く持ったんです。

「そういえば、こういうふうにして歩いてるの見た事あるなぁ・・」

手ではなく肘を握るのは何か理由があるんでしょうね。

普段、そういう方と接する機会もないしなあ。


おばちゃんはお礼を言って去っていった。

いや、車停めて邪魔してたのは俺なんだけど、

ちょっと人の役に立ったというか・・・

人のためにする仕事(行動)というか・・・
ちょっと気持ちが和むのを感じましたね。
「よかったよかった。」と思いました。

 

今回の事があったので、ちょっと調べてみたんです。

そしたらやっぱり手を握るのは駄目らしい。

肘を持ってもらうのが正解なんだって。

たしかに手を握ると引っ張る力が発生しそうだしバランス崩しやすそう。

引かれてる本人は怖いらしいです。

や、たしかにそうかもしれない。

 

ひとつ勉強になったので、

もし今後そんな事があっても今度は

「肘持ってください、どうぞ」って言えるね。